Amazonプライム・ビデオで『血まみれスケバン・チェーンソー』という映画を観ました。
これはかなり面白かったので、感想を書いてみようかと思います。
ガッツリとネタバレをしているので、まだ観ていない人はそのままブラウザを閉じてください!
『血まみれスケバン・チェーンソー』のあらすじ
解体屋の女子高生、鋸村ギーコは自転車で登校中に、女子生徒を轢いてしまう。
さっそく女子生徒の脳がグチャグチャになっていて、この段階でこの映画がどういう内容なのかが理解できる親切設計。
さらにふたりの死体改造された(要はゾンビ)生徒が出現しギーコを取り囲むが、巨大なチェーンソーを装備したギーコにはまるで歯が立たない。
股間からミサイルを発射する爆谷さゆりは善戦するも「戦う理由がない」という事でギーコはその場を立ち去る。
(他のザコ生徒ふたりは死亡)
どうやらこの3人はネロというクラスメイトが送ってきた刺客らしいが、ギーコは身に覚えがない。
教室に入ってもギーコひとり分の机しかなく、今日は追試の日だという事がわかる。
しかし教室には追試をする教師の姿はない。
半ギレ気味に職員室にギーコは向かうが、職員室の扉の前には大量のバリケードが。
ギーコが職員室に罵声を浴びせると上の窓から教師が顔を出すが、死体改造されたくないからここにいるんだと言う。
上の窓から追試の用紙を投げ落とされ、それをギーコが拾おうとしたところに新たな刺客が姿を現す。
そこそこ強そう(?)な死体改造された忍者3人組だ。
すぐに撃退したはいいが、チェーンソーが壊れてしまう。
しかも追試の終了時間も迫っているため、ギーコは近くの教室に潜り込む。
そこは機械工作室で、まだ死体改造されていない工作部長の仙崎が隠れていた。
ネロが死体改造する際の部品を作らされているために、生身のままで生かされているらしい。
仙崎にチェーンソーを改良してもらい、再度襲い掛かってきた忍者も退け、追試の回答も全部教えてもらい提出したギーコは、色々と説得されてネロを倒す気になる。
そこそこ見せ場っぽいシーンを経てから、舞台は屋上に。
待ち構えるのは当然、ラスボスのネロ。
想像よりもネロが強くギーコがピンチになるが、これまで戦った忍者や爆谷がギーコをかばう形で殉死。
近くに立っていた工作部の部長はまだ生存。
最終的にはギーコがネロを殺す。
工作部の部長は生存。
どこからか車のクラクションが鳴ると、思い出したように校門に走り出すギーコ。
学校の前には軽トラに乗ったイケメンが待っている。
これまでのスケバンっぷりは完全に鳴りを潜めてモジモジしたギーコを乗せた軽トラが走り出して終了。
『血まみれスケバン・チェーンソー』の感想
ただのアイドル映画だと期待して(?)観たけれど、思ったよりも感心させられる内容でいい意味で裏切られました。
これをクソ映画と認定するのは僕には無理です。
鋸村ギーコの衣装が素晴らしい!
内田理央が扮するヒロイン、鋸村ギーコの衣装が最高です!
セーラー服に生脚で下駄で、なんと下着はふんどしです。
ちょっと変態っぽくなってしまいますが、この下駄の鼻緒をなめてみたいと思うのは僕だけではないはずです。
スケバンっぽいメイクというよりは、スクリーン映えするメイクなんだと思いますが、普段の内田理央の顔を知っていると余計にクセになります。
また、意外といっては失礼ですが演技や表情がかなりよくできているので、セリフ棒読みアイドル映画を期待していると逆に失望するかもしれません。
ヲタクに強く響くシーンがある
忍者がギーコに負けた際に「忍者研究部なんてバカにされる存在なんだ」みたいな事を言うのですが、ここでのギーコのセリフがめちゃくちゃカッコイイです。
「何かに夢中になっている奴は、端から見たら相当バカに見えるもんだぞ。お前だってスケバンとか暴走族の事を相当バカだと思って見ているだろ。忍者とかスケバンとかアニメとかアイドルヲタク、鉄道マニアだとかスプラッター映画マニアとかをみんなバカにするけどな、あれは何に夢中になっているかを笑っているんじゃないんだ。どんだけ夢中になっちゃってんだよっていう「どんだけ」の部分を笑っているんだ。つまり、お前は笑われた分だけ忍者に夢中になっているんだよ!」
どうですか?
このブログにたどり着くようなヲタクの人には、かなり響くのではないでしょうか。
このシーンだけでもう、クソ映画ではなくなってしまいました……。
ラストに鋸村ギーコ役の内田理央の、超デレデレが拝めます。 これがかなり萌えます。 ありがてえ、ありがてえ!! まとめ
内田理央のヲタクなら必見の映画でしょう。
むしろ観るだけではなく、メディアとして所持しておくレベルだと思います。
個人的には内田理央の事は、そのへんのグラビアアイドルとしか思っていなかったんですが、この映画を観てからガラッと評価が変わりました。
あれだけエッチな変わった衣装なのに恥じらいもなく、長いセリフも感情を込められているので、一般的なアイドル映画のようにヒロインの棒読みセリフを楽しみにして鑑賞すると、思いっきり裏切られます。
結構女優としていけるのではないでしょうか。舞台の経験はそれなりに豊富のようですし。
似たような映画の大先輩として『片腕マシンガール』があるんですが、超えている部分もチラホラあるなと思いました。
クソ映画を紹介するつもりで、まともな映画の紹介記事になってしまいました。
本当に申し訳ありません……。
Amazonプライム・ビデオで観られる次の映画を求めて……。
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