なぜミネラルウォーターは500mlより2L(2000ml)の方が安いのか

コンビニに行くと、ミネラルウォーターの値段がおかしいなと思っている人も多いのではないでしょうか。

だいたいどこのコンビニでも

500mlのミネラルウォーターが100円前後
2Lのミネラルウォーターが90円前後

のような値段だと思います。
昔はこんな値段設定ではなかったんですが……。

普通に考えれば、4倍も量の差があるので2Lの方が高くなるはずですよね。
ペットボトルの材料費も当然2Lの方が多くかかっているでしょう。

そこでどうしてこんな逆転現象(?)が起きているのかを調べてみました。

スポンサーリンク

まずはメーカーに質問してみた

あれこれ考えても仕方がないので、まずはミネラルウォーターを製造しているメーカーに質問してみました。
公式サイトから質問ファームに進みやすかった、サントリーさんと日本コカ・コーラさんの2社を選んで質問です。

質問した内容は以下の通りです。

いつも御社の製品を利用させていただいております。

ミネラルウォーターの価格について気になる事があり、質問させていただきました。
コンビニやスーパーで買うと、なぜ500mlの方よりも2000mlの方が安いのでしょうか。
成分が違うようには見えませんが、普通に考えると大きい方が量も多いし、パッケージの材料費も高いと思います。

以上、よろしくお願いします。

サントリーさんからの回答

サントリーさんからは、こういう回答が返ってきました。

サントリーお客様センターでございます。
日頃より弊社商品にご愛顧を賜り、心よりお礼申し上げます。

このたびは「天然水」の価格につきまして、
お問い合わせいただきありがとうございます。

私どもの「天然水」は容量にかかわらず、中味は同じでございます。

あいにく、価格につきましてはメーカーからの拘束力がないため
実際の販売価格はそれぞれの販売店で決定されております。

メーカー希望小売価格(税別)は以下のとおりです。
■天然水550ml 130円
■天然水2L    230円

ご参考になさっていただければ幸いです。

今後ともお客様にお喜びいただけるような商品開発に努めてまいります。
引き続きサントリー商品をご愛飲いただきますよう、
よろしくお願い申し上げます。

なるほど、価格についてはメーカーから拘束する事はできないのでお店にまかせているというわけですね。
よくあるテンプレートみたいな回答でしたが、得るものはありました。
サントリーさん、ありがとうございました。

日本コカ・コーラさんからの回答

日本コカ・コーラさんからは、こういう回答が返ってきました。

日頃はコカ・コーラ社製品をご愛飲頂きましてありがとうございます。
また、この度は「い・ろ・は・す」に関するお問い合わせをお寄せ頂きまして
誠にありがとうございます。

ご質問の件でございますが、弊社では製品を販売させて頂く際、
独自の市場調査等を行い、様々な調査結果を踏まえた上で
お客様のニーズにあわせたお味や容器サイズをご用意しておりますが
どの原材料をどれだけ使用しているか、使用している容器は何かなど
様々な観点から検討をした上で、メーカー希望小売価格を決定しております。

価格につきましては、メーカー希望小売価格(消費税別)を設定しており
「い・ろ・は・す」555mlPET/120円、2LPET/311円でございますが、
実際の販売価格はすべて販売店様や自動販売機の管理者様にお任せしております。
(日本コカ・コーラ社のようなメーカーが小売価格を定め、その通りに
小売店などに販売させることは『独占禁止法(第19条)』にて禁止されています。)

これからも皆様にご満足頂ける製品をお届けできますよう
努力を続けてまいりますので、今後ともコカ・コーラ社製品をご愛顧の程
よろしくお願い申し上げます。

サントリーさんよりちょっとお堅い内容ですね。
そのため、メーカーが小売価格を定めその通りに小売店などに販売させることは『独占禁止法(第19条)』にて禁止されているという事もわかりました(笑)

というわけで、メーカーさん2社に回答いただけました。
両社とも質問メールを送った翌日の午前中、ほぼ同じ時間に返事が来たのでとてもしっかりしている企業なんだなと思いました。
他のメーカーにも質問してみようと思ったんですが、質問までのステップが多すぎたり、どこに質問するページがあるのかわかりにくいといった事がありました。
僕の探し方が悪いだけかもしれませんが……。

セブンイレブンさんに質問してみた

これ以上は他のメーカーに聞いても、同じ回答しか返ってこないでしょう。
ということで、今度は販売店。つまりコンビニに質問してみました。

色んなコンビニの質問フォームを探してみたんですけど、とにかく商品を買ったうえでの質問が前提で商品のコードを入れろとか、よくわからないサイトが多かったので、セブンイレブンさんだけにしました。

質問内容は、メーカーに送ったものと全く同じです。

こちらも回答は翌日の午前中に来ました。
しっかりしていますね。

回答はこちらです。

メールを拝見いたしました。
日頃よりセブン‐イレブンをご利用いただきまして、誠にありがとう
ございます。

ミネラルウォーターの販売価格についてのお問い合わせをいただ
きました。弊社担当部門に確認をいたしましたところ、回答が
ありましたので、下記の通りご返答させていただきます。

商品の販売価格につきましては、一般市場における実勢価格
を参考に決定をしてございます。従いまして、弊社オリジナルの
セブンプレミアム天然水につきましては、一般市場における小売
価格(実勢価格)を参考に、550ml 98円、2L 98円と、
サイズの異なる商品でございますが、同一の価格での販売と
させていただいてございます。ご理解賜りますようお願い申し上げ
ます。

ご連絡いただき誠にありがとうございます。今後ともセブン‐イレブン
をご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。

とのことです。
やっぱり、完全に納得できる内容ではありませんでした。

それでも回答していただき、ありがとうございました。

ここから考察

メーカーやコンビニへの質問は、そのものズバリという回答ではありませんでしたので、ここからは考察していこうと思います。
考えられる点はいくつかあります。

まず質問の回答から、中身は500mlでも2Lでも同じだという事はわかりました。
つまり、現時点では何も解決していないという事になります。

圧力はある

価格で独占禁止法がどうのこうのといっても、メーカーから売り場には別の圧力をかけられます。
知り合いにビール会社の営業をやっている人がいますが、スーパーの棚のいちばん目立つ場所に自社製品を置いてもらうために、あらゆる手段を使うと聞いた事があります。

詳しくは教えてくれませんが、自社製品をここに置いてくれるなら仕入れ値をこれだけ安くします。
この商品をこれだけ仕入れてくれるなら、こっちの商品も安く卸します。などなど。

もちろん、逆に売り場からも「あのメーカーはこの値段で卸してくれるそうですが?」という圧力をかけられます。

双方の意思がぶつかった結果が、あの値段になっているのではないでしょうか。

流通量の差

中身は同じでも、大きさが違えば商品としては別物になります。
たとえばコンビニでは500mlのミネラルウォーターの方が、2Lの方よりも圧倒的に数が売れていると思います。
すると、黙っていても売れていく500mlの値段を下げる必要がありません。
逆に、どこのコンビニの棚でも最下段に並んでいる2Lのミネラルウォーターは、そこまで売れていないと考えられます。
(コンビニの陳列棚は、お客さんの目線の高さが特等席だと言われています)

また、スーパーでは2Lのミネラルウォーターは安い店になると60円台で売っています。
スーパーに行けば70円で買える商品を、コンビニで200円近く出して買う人はあまりいないと思います。
(昔は2Lのミネラルウォーターは200円以上で売っていました)

スーパーなどの量販店との価格差を考慮した結果、コンビニでもあの価格設定になったのかもしれません。

まとめ

納得のいく答えは出ませんでしたが、ミネラルウォーターは500mlにも2Lにも需要はあります。
持ち歩きには500ml、自宅用には2Lなどと、用途に合わせてありがたく利用させてもらえばいいのかなと思います。

もしかしたら探せば、こういった一見不思議な価格差のある商品が、他にもあるかもしれませんね。

コメント