ライブが好きな人にとって、夏の野外フェスほど楽しいイベントはありません。
一度参加してからは、毎年行くように決めているお気に入りの野外フェスがあるという人も多いのではないでしょうか。
しかし夏の野外フェスというのは、ライブハウスでのライブとは全然違うんですね。
まず当たり前ですが屋根がないので、いきなり雨が降ってきたりも珍しくありません。
そのため、ライブには慣れていても野外フェスは初めてだと、準備不足で不便な思いをする人も多いんです。
そこでこの記事では、野外フェスに初参加する人へ向けてのこれだけは持って行こうといった持ち物やあると便利な物を挙げてみました。
野外フェスが初めてではなく慣れているという人にも意外な見落としがあるかもしれませんよ。
野外フェスに絶対に必要な持ち物
まずは野外フェスに参加するために絶対に必要な持ち物を挙げていきます。
これがないと始まりません!
チケット・リストバンド
まずフェスのチケットが必要です。
「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、意外と当日に忘れてしまい顔が真っ青になる人が多いです。
そもそもフェスは交通の便がいいとはいえないような会場で開催される事が多いので、チケットを忘れた場合に家に取りに帰るのがまず無理なんですね。
最後の希望としては、会場で当日券の販売があればいいのですが、人気のあるフェスで販売がなければ完全にアウトです。
チケットがない場合、いかなる理由があっても会場の中には入れてもらえないでしょう。
そういった事がないように、僕は前日に財布の中にチケットを入れてしまいます。
また、2日間や3日間の通しでフェスに参加する場合は2日目以降はリストバンドがチケット代わりな場合がほとんどです。フェスが終わるまでは寝る時やシャワーを浴びる時にも外さないようにしましょう。
紛失したらアウトです。
最近多くなってきた電子チケットは、スマートフォンに表示させる形式がほとんどなので、この場合はスマートフォンを忘れないようにしましょう。
(上の画像は室内イベントのチケットです。すみません……)
現金
チケットの次に必要なのが現金です。
これも当たり前ではありますが、フェス会場に着いてから現金がないと、フードやドリンクはもちろん、好きなアーティストグッズが買えなかったりして悔しい思いをします。
先にも書きましたが、フェスの会場は交通の便がよくない事が多いので、「ちょっとコンビニにお金をおろしに行ってくる」というのが不可能な場合もあります。
最近の大きなフェスだと会場にATMを設置するという荒技を使う運営もいますし、Suicaなどの電子マネーが使える事も多いんですが、そのあたりはフェスの公式サイトで事前に調べておきましょう。
やはり現金を多めに用意しておいた方が心強いかと思います。
携帯電話・スマートフォン
上に書いたとおり、スマホはチケットになったり電子マネーになったりしますが、本来の目的の連絡手段として必須です。
ひとりで行動するならともかく仲間とフェスを楽しむなら、はぐれた場合や観客が多すぎて入場制限がかかったステージの情報を共有するのに使います。
とはいっても、いまどき携帯電話やスマホを忘れる人はまずいないでしょうね。
モバイルバッテリー
外出時に意外と忘れてしまうのが、モバイルバッテリーです。
旅先でモバイルバッテリーを忘れた事に気付いて困った経験がある人も多いのではないでしょうか。
フェスのような長丁場で携帯電話やスマホのバッテリー切れを起こすと、イライラ度もMAXです!
忘れないようにするには、肌身離さずモバイルバッテリーを持つ習慣をつける事です。
性能のいいモバイルバッテリーには愛着がわくので、自然に持ち歩くようになります。
ポーチ類
大きなリュックを背負ってフェス会場内を移動している人もいますが体力の消耗がすごいので、おすすめしません。
フェス慣れしている人は大きな荷物は車や設置したテント、クロークなどに預けて、それ用のウエストポーチなどで身軽になります。
ただし、テントを設置して泊まりがけでフェスに参加するような人は、その限りではありません。
タイムテーブルを見ながらいくつものステージ間を移動する際、荷物の重さは深刻な問題になります。
ポーチ類は、ぜひ用意した方がいいでしょう。
個人的にはこのスパイベルトがおすすめです。
伸縮性に富み、500mlのペットボトルも収納できます。
フェスだけでなく、釣りやジョギングなどにも重宝します。
日焼け止め
たいていのフェスは夏真っ盛りのシーズンに開催されます。
客席エリアには屋根なんかありません。直射日光をモロに受けます。
肌が日焼けせずに赤くなってしまうような人は、日焼け止めを絶対に使いましょう。
日焼け止めはフェスが始まる前にたっぷりと塗ってそれで終わりではなく、こまめに上塗りをした方がより効果があります。
とくに肌の弱い人は、意識してこまめに塗りましょう。
また、万が一日焼け止めを塗るのを忘れてしまって肌がほてってしまった場合は、シーブリーズを塗るとヒンヤリとして熱っぽさがやわらぎます。
日差しの強いフェス会場では、何も考えずに「SPF50+・PA++++」と表記された日焼け止めを選ぶ事をおすすめします。
SPFとPAは、UV-AとUV-Bという2種類の紫外線に対するガードの強さを表していますが、現在は「SPF50+・PA++++」が最も効果が強い日焼け止めです。
同じ「SPF50+・PA++++」という効果の日焼け止めでも値段がピンキリなのは、塗ったときの快適さの違いです。
安い日焼け止めだとゴワついたりツッパったりしますが、高い日焼け止めは塗っている事に気づかないくらいです。
着替え・タオル
野外フェスが終わったあとは、ほとんどの人が汗だくになっているかと思います。
そのままでいると、とにかく汗臭くなるので着替えの服は必須です。
タオルは好きなアーティストのグッズとして持っている人がほとんどでしょうから、それを持っていけば問題ありません。
荷物に余裕があれば、フェスが終わったあとに全身の汗を拭き取れる大きめのタオルを持っていくといいかもしれません。
使い捨ての汗拭きシートでも問題ありません。
帽子
直射日光や突然の大雨にさらされる事が多い野外フェスでは、帽子も必須アイテムです。
特にこだわりがないなら、つばが広いタイプをおすすめします。
つばが広いと、ついつい日焼け止めを塗り忘れがちな耳をカバーしてくれます。
耳の日焼け止めは、本当にかゆくて痛いですからね(笑)
雨ガッパ
野外フェスの途中で雨が降ってきても、絶対に傘をさしてはいけません!
ほとんどの野外フェスでは傘の持ち込み自体が禁止されているはずです。
少なくとも、僕がこれまで参加した野外フェスで傘の使用が許可されているのはありませんでした。
どうして傘が禁止なのかというと、ステージが全く見えなくなるからです(笑)
そこで雨ガッパの出番です。
本格的なブランド物もありますが、数百円で買えるような使い捨て感覚で使えるやつの方がおすすめです。
フェスで使った高価な雨ガッパのメンテナンスをするのは、面倒くさいと思います。
ジップロック
いまは防水機能を搭載したスマホも多いですが、そうではないスマホもまだまだあります。
そんな時は専用の防水スマホケースがあるといいのですが、ぶっちゃけジップロックでじゅうぶんです(笑)
またジップロックは、防水スマホケースのかわりだけではなく、現金やチケットなどの濡れると困るものを入れるのに大活躍します。
小さいサイズでいいので、数枚持っていると便利ですよ。
レジャーシート
野外フェスでは、許可されているエリアでレジャーシートを敷いたりテントを設営したりして休む事もできます。
土や芝生の上にそのまま座る人もいますが、雨が降ったりするとお尻が泥まみれになってしまいます。
絶対にレジャーシートを持っていった方がいいでしょう。
なお、普通のレジャーシートだと水を通してしまうので、防水のレジャーシートがおすすめです。
虫よけスプレー
野外フェスには刺されると蚊よりもかゆみが強いブヨや、ダニなどが多くいます。
必ず持って行きましょう!
今回は現在国内で買える最強レベル(成分的に)の虫よけを紹介しておきます。
ただし、肌に刺激が出る場合もあるので、小さな子供には使用しないようにしてください。
野外フェスであると便利な持ち物
ここからは必須ではありませんが、あると便利だったりする持ち物を紹介していきます。
よかったら参考にしてください。
折りたたみイス
フェスに折りたたみのイスを持っていくのもおすすめです。
なんといっても自分の好きなタイミングで身体を休める事ができます。
ただし、ほとんどの野外フェスではステージ前方でのイスの使用は禁止されています。
(スタンディングエリア前方にイスで陣取られたら、アーティストも客も萎えるし当然ですね)
また、都市型フェスなど、イスの持ち込み自体が禁止のフェスもあります。
事前に必ずフェスの公式サイトを確認しましょう。
せっかく持って行ったイスが使えないと現場で判明した時ほど悲しい事はありません。
(僕は一度だけあります)
せっかくイスを買うなら、ドリンクホルダーが付いている方がいいと思います。
そして持ち運ぶ事も考えて、イスの重量にも注意しましょう。
軽いイスと重いイスだと現場での取り回しに雲泥の差が生まれます。
テント
北海道や九州などの東京から遠い場所では、テント泊で連日参加OKなフェスもあります。
もちろん会場近くの宿泊施設を利用するのがいちばんいいんですが、フェスではあえてテント泊をするという人も多いです。
テントを選ぶために重要なポイントは3点です。
設営のしやすさ
テントには色んな種類がありますが、キャンプガチ勢でもないかぎりは、設営のしやすいテントを選ぶのがいちばんいいです。
また、フェス当日になって説明書とにらめっこしながらテントを設営しようとすると、無駄なストレスがたまるだけなので、事前に絶対に設営の練習をしておきましょう。
もし恋人と一緒にフェスに行って、テントの設営にもたついていたら最悪ですよね(笑)
サイズ
「大は小を兼ねる」という言葉は、テントでは成立しません。
ふたりでフェスに行くのに大きなテントを持って行っても意味がありませんし、荷物が無駄に重くなるだけです。
防水性能
アウトドアブランドのテントならまず問題ありませんが、よく確認しないで値段の安さに飛びついて買うと、フェス会場で雨に降られるとテントの床から水がジンワリをしみ出してくるみたいな悲劇があるかもしれません。
これは死活問題なので、テントを買うときには必ず防水性能は確認しましょう。
以下に紹介するテントは、これらの条件を全て満たしているのでおすすめです。
amazonの評価を見れば、さらによくわかると思います。
キャリーカート
テントを設置するような規模でガッツリとフェスを楽しむなら、荷物を運ぶキャリーカートが必要になります。
フェス会場ではほぼ定番になっているキャリーカートがあるので、紹介しておきます。
ほとんどの人がこのカートを使っていると思います。
懐中電灯・ランタン
夜も会場にいるなら懐中電灯やランタンも必須です。
夜のフェス会場に照明はほとんどありません。
ランタンはホワイトガソリンを使うタイプは禁止されている場合があるので、LEDタイプが無難です。
当然、光には虫が寄ってくるので、虫よけスプレーも用意しましょう。
フェス会場で、ライブ中にアイドルヲタクが光る棒を振り回している光景を観た事があると思いますが、懐中電灯で代用するのは絶対にやめましょう!
あの棒は「サイリウム」や「ペンライト」といって、ライブの応援用につくられた安全な製品です。
懐中電灯を振り回すと、ステージ上のアーティストに迷惑がかかります。
特に強力な光がアーティストの目に入ると、しばらく視力が戻らずにライブの運営自体に支障が出るおそれもあります。
くれぐれもライブ中に懐中電灯を振り回さないようにお願いします!
防水ブーツ
山奥での野外フェスだと天候によっては足元がぬかるみまくり「田んぼフェス」「田植えフェス」と呼ばれる事があります。
こうなるとスニーカーやサンダルでは歯が立ちません。
というか、泥水まみれになったら、そのスニーカーやサンダルはもうほぼ捨てるしかありません。
天候によっては、最初からブーツで臨んだ方がいいかもしれません。
フェス定番の防水ブーツがありますので紹介しておきます。
タバコ・ガム・フリスクなど
近くにコンビニがない会場の場合、もうそのフェスではタバコやガムがないまま過ごすしかありません。
たしなむのが習慣になっている人は、それがないというだけでストレスになるかと思います。
僕も以前はヘビースモーカーだったので、よくわかります。
必要な人は、多めに持っていきましょう。
そうそう、吸い殻のポイ捨てはいけませんよ!!
まとめ
ここまで、野外フェスに必要な物、あると便利な物を紹介してきましたが、持っていくと便利な物はまだまだあります。
絆創膏やサングラスなどなど。
ただし、便利だからと多くの荷物を持っていっても使わない事もありますし、バランスが重要です。
何度か野外フェスに参加すれば、自分なりの持ち物リストができてくるかと思います。
「これを持っていくといいよ」という物があれば、よかったらコメント欄にお願いします。
野外フェスでも通用する、スタンディングライブの基礎知識はこちら。
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