ピンチケ厄介現場についての考察と回避する方法

アイドル現場では、しばしばピンチケの厄介行為が問題になります。
問題になるだけならまだしも、最悪の場合はイベント自体が中止になってしまいます。
さらにはヲタク同士のトラブルで警察沙汰になったりと、今後の人生が変わってしまったりするヲタクもいるようです。

その場に居合わせて不愉快な気分を味わったことのある人もたくさんいるでしょう。
楽しむために現場に来たので、イライラしながら帰宅するなんて最悪ですね。

そもそも、どうしてピンチケは厄介行為をするのか。
ピンチケ厄介現場を避けるにはどうすればいいのか。
そのあたりを考察してみたいと思います。

これ以降、アイドルヲタク特有の専門用語が頻出するので、もしわからない単語が出現したら、こちらの記事を参照してください。

アイドル用語は難しい? ドルヲタ用語辞典的にまとめてみました
アイドル現場って、初めてだと意味不明な単語が飛び交っていて混乱しますよね。 たとえば物販の列に並んでいると、こんなヲタク同士の会話が耳に入ってきたりします。 A「あーBさん、お疲れ様です!」 B「お、Aさん! Tシャツ買えた?」 ...
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ピンチケ厄介行為は複数アイドルの出るイベントで問題になりやすい

まずピンチケ厄介行為が問題になりやすい現場として

複数アイドルの出る現場

というのがあります。

これはなぜかというと、アイドル現場にもいろんな種類があるからです。

たとえば、まだ認知度が低いような地下アイドル現場では、良くも悪くもヲタク頼みで盛り上がるという面もあり、その応援行為は自由そのもの。同じ曲でも昨日と今日では全然違うコールが主流になったりします。
このアイドルグループを仮に「A」とします。

対して、国民的アイドルのような大規模な現場ではコールやMIXが完全に統一されていて、他と違う応援行為自体が禁止されていたりします。
このアイドルグループを仮に「B」とします。

ここで「A」と「B」それぞれのワンマンライブ時のルールを見比べてみます。
(AとBは架空のアイドルグループです)

Aのワンマンライブでのルール

サイリウム:使用制限なし。バルログ可。
リフト:容認(推奨はしていない)
ヲタ芸:容認
コール:次々に新しいコールが生まれる
その他:次々に新しい楽しみ方が生まれる

Bのワンマンライブでのルール

サイリウム:公式のキンブレ以外使用禁止。同時使用は2本まで。
リフト:厳禁
ヲタ芸:厳禁
コール:決まったコール以外は禁止
その他:2回以上の連続推しジャン禁止

ざっと、こんなルールの違いがあるとします。

ここでトラブルが起きやすい

そんなAとBが同じイベントに出ると、どうなるでしょうか。
こういうイベントの場合、大抵はBに合わせたルールが設定されます。

しかし現場に来るヲタク全員が、事前にイベント公式サイトの注意書きを読んでいるとは限りません。

まずBのライブが始まりました。
AのヲタクはBのライブ中にはおとなしくしているでしょう。
そのとき、Bのヲタクは普段通りに楽しみます。
ここは問題ありません。

次にAのライブが始まりました。
ここで、Aのヲタクは「普段通り」に楽しみます。
あちこちでリフトが上がり、バルログしながらの激しいヲタ芸、可変MIXにずらしコール。
Aのヲタクにとっては当たり前の光景ですが、Bのヲタクには異様に映ります。ルール違反のオンパレードです。
完全にピンチケ厄介行為に見えます。

見るに見かねてBのヲタクがAのヲタクに注意をしたところで、完全に高まっている状態のBのヲタク。
Aヲタクの注意なんか耳に入りません。注意されても「普段通りなのに、なんでこいつはキレてるんだ?」と思うかもしれません。

こういったところから、いわゆる「お客様同士のトラブル」に繋がっていきます。
この場合、事前にイベントのルールを理解していなかったAのヲタクが完全に悪いのですが……。

これが、AとBのヲタクが普段通りに応援していても、Aのヲタクはピンチケ厄介になってしまうという事例です。

ピンチケ厄介行為は無銭イベントで問題になりやすい

他にもピンチケ厄介行為が問題になりやすい現場として

無銭イベント

というのがあります。

基本的にピンチケと呼ばれるヲタクは、その語源の通り、お金がありません。
お金がかからない無料のイベント、いわゆる「無銭イベント」に優先的に参加します。
当然、参加できる数少ないイベントなので、ピンチケ本人としては最高に高まっていますし、当然お酒もかなり飲んでいる場合が多いです。
気が大きくなっているのでしょう。とんでもないことをやらかします。

ここでのピンチケは、先のAとBのヲタクの問題とは完全に意味合いが異なります。
誰の目から見ても明らかに厄介な行為をするピンチケのことです。

よくあるピンチケの厄介行為

ピンチケの厄介行為にもいろいろありますが、有名どころを紹介しておきます。

サイリウムを投げる

サイリウムをステージに向かって投げる行為。「スターダスト」とも呼ばれる。
万が一ステージ上のメンバーの顔に当たったりしたら、それだけでライブが中止になる最悪の行為。

施設を破壊する

無銭イベントの現場はショッピングモールなどが多いが、そこの施設の標識を蹴って破壊したり、噴水や池などの水場に飛び込んだり、照明をエアガンで撃ち抜いたりと、破壊行為全般。
常識的に考えれば決して起きないはずの事件がなぜか起きてしまうのが無銭現場の恐ろしいところ。

水鉄砲

強力な水鉄砲を上空に向かって発射。夏場に多い。
場合によっては冷たくて気持ちいいので、歓迎ムードになることも。

服を脱いで裸になる

ライブ中に高まると、服を脱いで裸になりたがる人種が存在する。
エスカレートすると、リフトされた状態で下半身を露出するピンチケも出現する。
ルールやマナー以前に「公然わいせつ」という立派な犯罪である。

楽器

一時期話題になったブブゼラなどの大きな音の出る楽器をライブ中に鳴らす。
本人は曲に合わせているつもりでも、ほとんどの場合は迷惑行為でしかない。

こういった行為を近くで見てしまうと、本当に残念な気分になります。
血の気の多いヲタクだったら、ここで「お客様同士のトラブル」に発展します。

ピンチケが参加できる無銭のイベント。
そこで精一杯楽しみたいと思ってしまうのでしょう。
楽しみ方の方向を完全に間違えていますが、自分で気づくのは難しいのかもしれません。

仲間内で悪目立ちするのをカッコいいと考えてしまう集団がいます。
どんなにネット上で叩かれても、「めっちゃ叩かれてるwww」「すげーwww」などと盛り上がってしまうんでしょうね。
twitterでは「バカッター」などと呼ばれて炎上したりします。

と、こういった誰の目にも明らかなピンチケ厄介行為もあるという事例です。

ピンチケ厄介現場を避けるためには無銭やフェスを干すしかない

結論としては、どうしたところでピンチケ厄介現場は発生してしまいます。
そういう場面に立ち会いたくないなら、その現場を干すしかありません。

また、ピンチケ厄介は群れて行動する習性があります。
ひとりになると突然地蔵になることも珍しくありません。
なので、ライブ中はピンチケ集団と距離を置くのもいいでしょう。

・ピンチケ厄介を見ても許せるなら、距離を置いて参加
・ピンチケ厄介を絶対に見たくないなら、現場自体を干す

これに尽きます。

おわりに

完全にピンチケ厄介現場をシャットアウトしたいなら、ワンマンライブの地方遠征にだけ行くのもひとつの案です。
例えば東京をホームにしているアイドルグループなら、九州や北海道の現場ならピンチケは半減します。
さらに、新潟や富山のような人口が元々少ない土地の現場なら、ピンチケはほぼゼロになります。
ピンチケはお金がないので、遠征しても群れる仲間がいない上、そもそも厄介できない現場には遠征する気になりません。
相乗効果ですね。

以上、ピンチケ厄介行為に対する、ちょっとした考察でした。
考察というほど大した内容ではありませんが、参考になったなら幸いです。

ルールが厳しくなれば、それだけ楽しみも減ります。
譲り合いの精神で、多少のピンチケは笑って許せるような現場が最高だと思います。
そういった現場が多くなるといいですね。

ヲタ活は楽しむものであって、ストレスを溜めるものではありませんから。

ここで、現役アイドルが書いたヲタクの解説本を紹介しておきます。
アイドルとヲタクの心理に、かなり突っ込んだところまで言及しています。
アイドルの嫌がることがわかれば、ピンチケ厄介も減るかもしれません。
(むしろ増えるかもしれませんが……)

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