手のひらファミコン「ニンテンドークラシックミニ」に収録された30本のゲームを軽く紹介

レトロゲームファンに嬉しいニュースが飛び込んで来ました!
手のひらサイズのファミコンになんとゲームが30本収録されているという
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」です!

大きさはファミコン実機の約60%というミニサイズ。
遊んでよし、インテリアとしてもよし。
これは任天堂さん、いい仕事をしたなという印象です。

もし何も持っていない状態でファミコン本体とディスクシステムと収録されている30本のゲームを定価で買うとすると、当時の価格で総額は約18万円になります(笑)

それがなんと、税別5980円!

こんなのレトロゲームファンならノータイムで購入といきたいところですが、収録されている30本のゲーム全てをプレイした事がある方は、意外と少ないのではないでしょうか。
これから僕が子供の頃にプレイした30本のゲーム全てをほんの軽く紹介しようと思います。
購入するかどうか迷っている方が参考になれば幸いです。

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ドンキーコング

ファミコンのローンチタイトル(ハードと同時に発売されたゲーム)です。
さすがにこれは外せませんね。

しかしながら

ゲームスタート時やステージクリア時にコングがレディーを連れ去るシーンがない
ステージ毎に表示される謎の「25m」「50m」「75m」「100m」表記がない
アーケード版は4ステージ構成だが、容量の都合からか3ステージ構成になっている
ジャンプしたときに「ホンヤッ!」という掛け声を出さない

といった、本家アーケード版との違いがあります。
特にアーケード版に比べてステージがひとつ少ないというのは問題です。
しかもなくなったステージが一番面白いんですよね……。
子供のころは流れてくる障害物がまるでカレーライスに見えたので、カレーライス面と呼んでいたものです。

ファミコン版ドンキーコングの攻略ポイントを軽く紹介します。
(あくまでクリア優先です。ハイスコア狙いではありません)

1面

ステージ中に途切れたハシゴがありますが、完全に無視でOKです。
登っても上のフロアに行けませんし時間の無駄です。

また、ハンマーを取らない事です。
ハンマーを持つと振り回しているだけで近寄ってくる樽を破壊できますが、ハンマーを持っている間はジャンプやハシゴの使用ができなくなります。
また、ハンマーは一定時間が経つと突然消えるので、熟練したプレイヤーでないと、樽が目の前に迫っているタイミングでハンマーが消えるという事故が起きやすいです。

そして、ハシゴをギリギリまで登っている状態だと、樽はそのハシゴを降りる事はありません。
これは、1面における最重要テクニックといえるでしょう。

2面

エレベーターと乗り移っていく2面ですが、慣れないうちは右上のカバンは取りに行かないほうが身の為です。
最大の敵は延々と飛び跳ねながら移動するジャッキです。
このジャッキが最後のハシゴを登る邪魔をします。
1周目では全然大したことありませんが、周回が進むに連れてこんなの無理なんじゃないかという速度になります。
それでも見極めれば必ずかわせるようになっていますので、慣れしかありません。

3面

床に8箇所あるボルトを通過すれば、コングの立っている床が抜け落ちて1周クリアです。
ボルトは歩きながらでもジャンプで飛び越えても消滅します。
ボルトが消滅した床には穴が空くので、ジャンプで飛び越えなくてはなりません。
少しずつ歩いてボルトの上に立つと、ボルトが消滅した直後に落ちてミスになるので注意しましょう。
敵はランダムな動きがいやらしい火の玉です。
コングに触れるとミスになります。
余談になりますが、当時のゲームセンターにあったドンキーコングのパチモノでは、ドンキーコングの裏をすり抜ける事ができるタイプもありましたが、ファミコン版はもちろんできませんので注意です。
3面においては、進行方向に邪魔している火の玉がいたらハンマーを使ってもいいでしょう。

マリオブラザーズ

言わずと知れたスーパーマリオブラザーズの前身(と説明していいのかどうかは微妙ですが)。
ザックリとゲーム内容を説明すると、火の玉を避けながら床を凍らせないようにして、カメさんやカニさんやハエさんを倒し、コインを沢山取るゲームです。
恐らくスーパーマリオブラザーズは知っていてもマリオブラザーズを知らないという方は多いと思います。
そういう方が初めてプレイすると、だいたいカメさんを踏んづけて自分がミスになります。
そうです。マリオブラザーズではカメさんを踏むとマリオが死亡します。
カメさんもこう思っている事でしょう「あんまりカメを舐めるなよ?」
倒し方は、歩いている敵の床を下からジャンプして突き上げて、引っ繰り返ったところに触れる(キックする)が正解です。
引っ繰り返された敵は一定時間キックされずにいると自力で起き上がり、動きが素早くなります。

マリオブラザーズで知っておきたい事をいくつか紹介しておきましょう。

POWを有効活用しよう

画面中央やや下にある「POW」と書かれたブロックがあります。
これを下から叩くと「全画面の床を叩いた状態」になります。
歩いている敵は引っ繰り返り、引っ繰り返っている敵は起き上がります。

火の玉対策

フロアを一直線に飛ぶ緑の火の玉も、常に反射しながら画面を飛び交う赤い火の玉も、タイミングを覚えれば下から床を叩けば消せます。
緑の火の玉に関しては、軌道を見極めれば立ったままでやり過ごせます。
頑張って練習してみて下さい。

対戦プレイが面白い

実はこのマリオブラザーズ、2人同時プレイが可能なんですが、協力して先の面を目指すよりも、いかに相手プレイヤーを先にゲームオーバーにさせるかを競う対戦プレイの方が圧倒的に面白いのです!
相手と押し合っているところに上から敵が降って来るタイミングでフッと後退したり、相手が引っ繰り帰っている敵をキックしようとする寸前に下から敵を叩いて起き上がらせたりと、制作側が意図したのかしていなかったのか不明ですが、ありとあらゆる要素が対戦に向いているというゲームに仕上がっています。
特に、一度ミスってしまうと画面上から登場するのですが、これを下で待ち構えてジャンプを繰り返して敵や火の玉にぶつけるという必殺技が存在して、僕の地元では「マッスルリベンジャー」と呼ばれていました。
(キン肉マンという漫画が元ネタです)
複雑なコマンドを知らないと土俵にすら立たせてもらえない格闘ゲームと違い、左右の移動とジャンプだけという簡単な操作なので、老若男女どなたでも楽しめる対戦ツールと言えるでしょう。

パックマン

あのミッキーマウスにすら引けを取らない位の知名度を誇り、「最も成功したビデオゲーム」としてギネスブックにも載っている化け物ゲームです。
画面内のクッキーを全て食べればステージクリアという単純明快なルール。
パクパクと口を開けながら動く愛らしいパックマン。
パックマンを追う4種類のモンスターの性格付け。
通常時は追われるだけのパックマンがパワークッキーを食べた時だけモンスターを食べられるという反撃要素。
数ステージをクリアする度にコーヒーブレイクという見ているだけでホッコリする演出。

素晴らしいゲームです。
ステージをクリアするごとにパックマンやモンスターの移動速度がアップしていき、スリルや緊張感が凄い事になっていきます。
そしてゲームオーバーになったときの心地良い疲労感と、すぐに再スタートしてしまう中毒性です。

パックマンにおいては、プレイヤーが毎回同じ動きをすれば、モンスターも必ず同じ動きをします。
自分なりのパターンを開発するのも楽しいかもしれませんね。
(アーケード版においてはすでに先人達により、いつまでも終わらないパターンが確立されているようです)

エキサイトバイク

モトクロスバイクでのレースゲームです。
「サッカー」と「エキサイトバイク」は、発売したときの価格が5500円と高額だったのをよく覚えています。
このあたりからファミコンのカセットの値段が高くなってきましたね。
ちなみに、前に書いたドンキーコングとかマリオブラザーズは3800円でした。
ファミコンのカセットの値段は、3800円→4500円→5500円という動きがあった記憶があります。

これまで横スクロールのレースゲームというのはあまり見た事がありませんでした。
そして、エキサイトバイク以降もあまり見た事がありません……
Aボタンでアクセル、Bボタンで加速。
ブレーキはありません。

このゲームの最大の楽しみは、コースエディットです。
とりあえずHパーツを立て続けに設置するのが、誰でも通る道でしょうね(笑)

攻略のポイントとしては、十字キーの左右(前後)の姿勢を調整する事によって、着地してからのスピードを維持。もしコースアウトしてしまったら、ボタンを連打してできるだけ速くバイクを起こしに行く。

そんなところでしょうか。

バルーンファイト

このゲームはファミコン史上屈指の名作です!!
基本的には、ふたつの風船を背負って空中に浮いたプレイヤーが、敵の背負った風船を割って倒していくゲームです。
AボタンもBボタンも、プレイヤーが「上昇する」という操作なのですが、AボタンよりもBボタンの方が上昇する速度が上。
しかし、Aボタンの方が微調整が効くという、悩ましい仕様になっています。
ぶっちゃけ、ウマい人はBボタンを使いません。

そして、バルーンファイトの真骨頂はCゲームにあります。
延々と左スクロールする中、風船を取りながら障害物を避けていくだけのゲームですが、かなり燃えます。
また、わりと必勝法というか死なないパターンがあって、これを発見した人は凄いと思います。

Cゲームが始まったらすぐに、右下の水面スレスレに移動します。
一度この水面スレスレに位置取りできれば、もうナマズは出現しません。
水面スレスレの障害物も出現しますが、Aボタンで位置を調整できれば水中に潜りながら無事にやりすごせます。
このゲームのルールはスコア争いなので記録には残りませんが、僕はこのCゲームで30分以上粘った事があります。1時間以上プレイし続けて、親に無理矢理やめさせられた知り合いもいます。
RANKが1になったらそこから先は持久力勝負です。
まずはRANKが1になるまで練習してみてはどうでしょうか。

とても面白いゲームです。
「バルーンファイトを知らずにファミコンを語る事なかれ」

アイスクライマー

このゲームも名作です!
任天堂さん、よくわかっておられる……

ゲームタイトルの通り、とにかく氷を壊しながら、上へ上へと登っていくゲームです。
ステージの最後には高得点のベジタブルがあります。

とりあえずトウモロコシを見る事ができれば、アイスクライマーのそこそこ腕があるプレイヤーを名乗ってもいいと思います。
ゲームのルールを理解していないと、白菜あたりのステージで撃沈するでしょうね。

このゲームも「マリオブラザーズ」と同じく、対戦プレイが楽しいです。
直接的な争いはありませんが、とにかく速く登るのと、シロクマのアレです。
アイスクライマーだけで、2000円くらいの価値はあると思います。

ギャラガ

ここは、「ギャラクシアン」ではなく「ギャラガ」を入れたラインナップを評価したいです。
幻想的なBGM、自機を奪わせてから自機を取り戻して攻撃力をアップさせるという斬新なゲーム性。
数々のドラマを生み出したトラクタービーム。

スペースインベーダータイプのゲームなのに2連射できるのも楽しいのではないでしょうか。

攻略法としては「とにかく画面端に行くな!」ですね。
画面端にいても、いい事は何ひとつありません。

何面かごとのボーナス面、いわゆるチャレンジングステージは、完全に覚えゲーです。

自分とのストイックな戦いがおもしろいゲームです。

ギャラガに関しては過去にこちらの記事を書いているので、そちらも読んでもらえればと思います。

イー・アル・カンフー

「チャーチャラチャーチャーチャーチャーチャー チャラチャラチャーラーラー」というゲーム開始時のBGMは一度聞いたら忘れられないでしょう。
対戦プレイこそできませんが、格闘ゲームとしてはかなり古いにも関わらず、とてもよくできています。
アーケード版に比べると、敵キャラの数も技の数も激減していますが、ゲーム性に関しては問題ありません。
ただし、ファミコン版はアーケード版の練習には全く使えないでしょう。
ファミコン版は簡単すぎです。
ある程度プレイすると、画面両端にジャンプして(いわゆる三角飛び)からのキックが面白いようにヒットする事に気付いてしまいます。
このゲームで一番難しいのは、ボーナスステージです。

スーパーマリオブラザーズ

恐らくファミコンで最も多く売れたゲームなんじゃないでしょうか。
このゲームに関しては説明不要でしょうね。

つい先日、最速クリア記録が更新されたそうです。


信じられない神プレイ動画です。

自分で遊ぶなら、ワープして最短ルートを進むもよし、全ステージをじっくりと攻略するのもよし。
今プレイしても古臭さを感じさせない偉大なゲームです。
また、発売当時は「週刊少年ジャンプ」だったと思いますが、ファミコンに「テニス」のカートリッジを挿して電源を入れたまま引っこ抜き、その後スーパーマリオブラザーズのカートリッジを挿すと裏面で遊べるという裏技が大々的に紹介されました。
実際のところは裏面でもなんでもないバグ技ですし、ファミコン本体の故障の原因にもなるという事で、すぐにファミコン専門誌に、やめましょうという謹告が出た記憶があります。

ゼルダの伝説

ゼルダの伝説シリーズは有名ですが、意外とこの初代「ゼルダの伝説」をプレイした事がある人は少ないかもしれません。
ゲーム中のヒントはあまり親切ではありませんが、次々とダンジョンを探していく冒険感覚に富んだゲームです。
ダンジョン内で隣の部屋にボスがいると唸り声が聞こえたりと、色々な細かい芸が仕込まれています。
残念ながらこのハードには、2コントローラーのマイクがないので、あの厄介な敵を消滅させる裏技は使えません……。
僕には到底無理ですが、最初に剣を受け取らずに爆弾だけでクリアするという縛りプレイも流行りました。

ゼルダの伝説は、ディスクシステムというファミコンの外部装置と同時に発売されました。
ディスクシステムのゲームは、いわゆるフロッピーディスクで供給されていたので、他のゲームで上書きする事ができました。
当時のおもちゃ屋さんには、ディスクライターというゲーム書き換え装置が設置され、そこにディスクを持って行けば、なんと500円で他のゲームに書き換える事ができました。
ただし、ゲームの説明書は別売りで100円程度だったように記憶しています。

全てのゲームが書き換えに対応している訳ではありませんでしたが、任天堂のゲームに関しては全てが揃っていました。
また、ゼルダの伝説から話題が飛んでしまいますが、バンダイから発売されたSDガンダムのシミュレーションゲームは、書き換え版はマップがオリジナル版と変わっていたりという事もありました。

アトランチスの謎

何故このゲームがこのラインナップに入っているのか理解に苦しみますが、任天堂さんなりのギャグなんでしょうか(笑)
初プレイだと、もしかしたら最初のステージを突破できずにゲームオーバーになってしまうかもしれません。
投げてから爆発するまでに時間がかかるダイナマイトがとても使いにくく、本当に難しいゲームです。
主人公が走るポーズが競歩に見えるのもポイントですね。
割と雑なクソゲーに思えますが、ダイナマイトを投げる軌道が立っている時としゃがんでいる時で変わったりと、細かいところにこだわりがあるゲームで、ドッシリと構えてプレイすれば自力クリアも可能かもしれませんね……。
僕はこのゲームをクリアできないので、攻略法については何も言う事がありません。

グラディウス

ファミコン初期を支えた、最も有名な横スクロールシューティングゲームです。
アーケード版との違いは、オプションの最大数が4から2に減った、レーザーが短くなった、そのくらいでしょうか。
ファミコン版のグラディウスは、見た目こそアーケード版とは全然違いますが、一度プレイすればわかります。
これは完全にグラディウスです。
このゲームには超有名な裏技があります。
ゲーム中にSTARTボタンを押してポーズ状態にしてから「↑↑↓↓←→←→BA」と入力すると、フル装備になる事ができます。
これを「コナミコマンド」と呼びます。

この裏技は何度でも使えるという訳ではなく、ステージをひとつクリアする度に、使える回数が1回増えます。
つまり、最初のステージでコナミコマンドを使ってフル装備になってもミスすると、もうそのステージをクリアするまではコナミコマンドは使えません。
そのため、最初のステージでは、いきなりコナミコマンドを使うのではなく、自力でパワーアップする方がお勧めです。

魔界村

正直、あまりこのゲームを紹介したくありません。
ファミコン版の魔界村は、ハッキリいってクソゲーです。
もっと他の収録するべきゲームがあったと思います。

ファミコン版の魔界村のいいところは、レッドアリーマーが弱いところです。
そこだけは評価したいです。
しかし、やっぱりクソゲーだと思います。
なお、ファミコン版の魔界村がクソゲーになってしまった理由は、移植を担当した会社に問題があると言われています。

ソロモンの鍵

ブロックを出したり消したりして足場をつくり、鍵を取って扉に入るという面クリア型のパズルゲームです。
ブロックは敵の吐く炎を打ち消したり、壁に沿って動く敵の進行方向を変えたりと多種多様な使い道があり、とても奥が深い内容になっています。
アーケード版の移植ですが固定画面のゲームのため移植度はかなり高く、丁寧に作られている事もありじっくりと楽しめるゲームです。
ゲーム内容ももちろんですが、BGMがとてもいいと思います。

メトロイド

こちらもディスクシステムのゲームです。
「スーパーメトロイド」や「メトロイドプライム」は知っていても、この初代メトロイドをプレイした事がない人は多いのではないでしょうか。
重要アイテムを入手したときの効果音は、初代メトロイドの時点で「桃屋のキムチはよいキムチ~」と呼ばれていましたが、これは地方によって差があるかもしれません。
また、ゲーム史において「小ボス」という概念を最初に持ち出したゲームとしても有名です。
主人公のサムスがアイテムを入手するにしたがってどんどん新しい動きができるようになり、行動範囲が広がっていくのが面白いゲームです。
スタート地点のすぐ近くの天井にもアイテムが隠されているのに、ある程度パワーアップしないと取れないようになっているのもニクい演出です。
余談ですが、このゲームにはタイムアタック要素があります。
5時間以内にクリアすると、驚きがあるかもしれません……。

悪魔城ドラキュラ

こちらもディスクシステムのゲームです。
このゲームは有名ですね。さすがに聞いた事がない人はいないのではないでしょうか。
ドラキュラハンターのシモン=ベルモンドが、ムチを手にドラキュラを倒しに行く硬派なアクションゲームです。
ムチ以外にもサブウエポンとして、短剣や聖水、斧や十字架、懐中時計といった武器を使えます。
ダメージを受けると後ろに吹っ飛ぶ仕様に苦しめられた人も多いはず。
しかし階段を使っている場合に限り吹っ飛ばないというのを上手く利用して、死神ステージの時計台エリアを突破したのもいい思い出です。
また、ミイラ男ステージの道中で鳥が運んでくるせむし男にさんざん殺されたのもいい思い出です。
死神が操る4本の鎌にやられて何度もコンティニューしたのもいい思い出です。
いやー、いい思い出しかありませんね……
このゲーム、かなり難しいんですけど、やればやるほどに上達するのが自分で実感できます。
体力が回復する肉や、サブウエポンを2連射3連射できるようになるアイテムが隠されている場所を見つけると、一気にクリアが見えてきます。
もし初プレイならば、悪魔城ドラキュラに関しては、できれば攻略サイト等は一切見ないで自力クリアを目指してもらいたいです。
ロールプレイングゲームやアドベンチャーゲームと違い、謎解き要素はありません。何度もやられて、敵の動きを覚えて先に進めるようになるのが快感に変わります。
練り込まれたステージ構成と上達すれば自在にシモンを動かせる操作性の良さ。
ベタ褒めしちゃいます。

リンクの冒険

こちらもディスクシステムのゲームです。
ゼルダの伝説の続編です。
しかしゲーム性は大幅に変わっています。
当時小学生だった僕の周囲の皆も言っていましたが、ちょっとだけドラゴンクエストを意識していたのかな? と思います。
フィールドマップを移動中に敵シンボルに触れると横スクロール型の戦闘画面になります。
横画面になったことにより、攻撃に上段下段という概念が加わりました。
戦闘シーンはアクションゲームなので、ドラゴンクエストとは違います。
主人公リンクの剣を振るアクションが独特なので、慣れないと操作が難しいかもしれません。
敵を倒した時に経験値が数字で表示されるのですが、この時の「トゥルル」という効果音が未だに記憶に残っています。
ちなみにゲームのどこかに「ロトのはか」があります。
探してみるのも一興ですね!

つっぱり大相撲

このラインナップに入っているのが意外ですが、面白いゲームです。
おそらく史上初めての相撲ゲームだと思います。
十字ボタンとABボタンの組み合わせだけで、やたら多くの決まり手が見られますが、ちょっと説明書の技の解説が少なすぎました。
いかんせん連打ゲームになりがちの上、相撲ゲームなので序盤はどうしても格上の力士には勝てません。
出す条件がよくわかりませんが、ブレーンバスターのようなプロレス技も決まり手で見た事があります。
対戦プレイでは土俵際の攻防が熱いです。当時クラスメイトにやたらと強い奴がいましたが、他にも色んなゲームが沢山出ていたので、僕の周りではそこまでブームにはなりませんでした。意外と対戦ツールとして優れているのかもしれません。

スーパーマリオブラザーズ3

スーパーマリオブラザーズ2が収録されないのは寂しいですが、ちょっと難易度が高すぎたんでしょうね。残念です。
スーパーマリオブラザーズ3は、なんかもう色々とファミコンの性能を限界まで使っている感じが凄いです。
純正ファミコン本体で起動しても、タイトル画面からすでに画面の一部がチラチラと欠けてしまっています。
もしかしたらファミコン本体の製造時期によって違うのかもしれませんが……
マリオがキノコを取ってスーパーマリオになるだけではなく、しっぽマリオやカエルマリオ、タヌキマリオ、ハンマーマリオになる事もできます。
笛を取ってワープしてショートカットクリアを目指すのもいいし、あえて全てのワールドを順番に攻略するのも楽しいです。
個人的に好きなのは、全てのキャラクターが2倍の大きさになっているワールド4です。
ワールド8の戦艦ステージがかなり難しいと思いますが、無限1UP技も用意されているので頑張れば誰でもクリアできるはずです。
そういえば、初代スーパーマリオブラザーズの無限1UP技は、あらかじめ仕込まれていた裏技なのか、偶然発見された裏技なのか、どっちなんでしょうね。

忍者龍剣伝

このゲーム、世間ではとてもすごいゲームのように騒がれていますが、僕にはどうしても悪魔城ドラキュラの影響を強く受けただけのゲームに思えてなりません。決してオリジナリティを評価する事はできないと思っています。
もちろん考え方は人それぞれですし、だからといって忍者龍剣伝がクソゲーかというとそんな事はなく、普通に良作です。
ただ難易度の高さは悪魔城ドラキュラの比ではなく、ミスした際には「えっ、またここからやるの!?」とウンザリするレベルですが、逆にこれが「ここまで来たら意地でもクリアしてやるぞ」と、心に火がつきます。
以前ソーシャルゲームで話題になった絵合わせガチャ問題に通じるものがあります。ないかもしれません。
あの「ゲームセンターCX」でも有野課長がガチで苦戦していました(笑)
あなたも、どこかの週末を犠牲にして、「忍者龍剣伝をクリアした事がある」という人生の勲章を手に入れてみませんか。絶対に自慢できますよ!

ロックマン2

僕はロックマンシリーズはファミコン版しかプレイした事がないんですが、ロックマン2が収録されるのは納得します。シリーズの中でも最高だと思います。
シリーズの基本として、いわゆる「面クリア型」のゲームではなく、最初からほぼ全てのステージを提示されて、好きなステージから攻略できるようになっています。
とは言っても、ボスを倒すとそのボスが持っていた特殊能力を身に付ける事ができるので、どうしても攻略するステージの順序は決まってしまうんですけどね……。
悪魔城ドラキュラといい、忍者龍剣伝といい、このラインナップは時間泥棒な気がしてなりません。

ダウンタウン熱血物語

個人的には「熱血硬派くにおくん」と「熱血高校ドッジボール部」の方が思い入れがあります。
このゲームに登場するのは、やたらと可愛いくにおくんですが、もしかしたら「くにおくん」と聞くと、こういった可愛らしいキャラクターを思い浮かべる人の方が多いのかもしれませんね。
操作性は良好。敵を殴っているだけで楽しい。殴った相手の捨て台詞がいちいち面白い。
協力プレイにも対応しており、ワイワイガヤガヤ遊ぶのに向いているゲームだと思います。

ダブルドラゴン2

実は、上に紹介したダウンタウン熱血物語に出てくるダブルドラゴン兄弟は、ちゃんと自分達の看板ゲーム「ダブルドラゴン」があります。
このゲームはその続編なんですが、なんでこのラインナップに収録されているのかは個人的には理解に苦しみます。
もっと他に収録するゲームが沢山あると思うんですよね……。
初代ダブルドラゴンは、ボタン同時押しで出せる肘打ちだけでほぼ全てのステージをクリアできるという素晴らしいゲームでしたが、今作ではそうもいきません。
操作方法はBボタンが左方向に攻撃、Aボタンが右方向に攻撃、AB同時押しでジャンプとちょっと変わっていますが、これは「熱血硬派くにおくん」と同じ操作方法でもあり、慣れてしまえばこちらの方がしっくり来る人も多いかもしれません。
特筆すべきは、飛行機の中でボスと戦うシーンでしょうか。
なぜか一定時間ごとに飛行機の扉が開いて、その時に倒れているとそこに吸い込まれていきます。

スーパー魂斗羅

ただの魂斗羅じゃなくて、スーパー魂斗羅を収録するあたり、もう任天堂さんのギャグなんだろうと賢者モードです。

まず、このゲームの操作方法を説明します。
十字キーの左右で移動。Aボタンでジャンプ。Bボタンで攻撃。
十字キーを使って、真上や斜め上に攻撃できます。
ジャンプ中には真下や斜め下にも攻撃できます。

それでは、このゲームをプレイしてみましょう。

初プレイで最初のステージをクリアできた人、いますか?
絶対にいないと思います(笑)

それくらい、難しいゲームです。
ただし、その難しさは理不尽ではなく、何度もやれば必ずクリアできます。
先に紹介した忍者龍剣伝と同じです。

クリアしたら自慢できるゲームです。

ファイナルファンタジー3

ファイナルファンタジー3は、ファミコン最後のファイナルファンタジーだと思いますが、最後のダンジョンのセーブポイントがない上に異常な長さが有名です。
子供の頃の事で正確に時間を計測した事はありませんが、高橋名人の「ゲームは1日1時間」という金言を守っていたら絶対に攻略できない長さでした。
ジョブチェンジシステムなどのやりこみ要素も満載ですが、他機種でリメイク版も出ている現在、ファミコン版をプレイするのは少し厳しいかもしれません。

ドクターマリオ

テトリスやコラムスなどの、いわゆる「落ちゲー」が登場してからわりとすぐに任天堂から出たのが、ドクターマリオです。
落ちてくる2個1組のカプセルをウイルスにくっつけて、同じ色が縦か横に4つ揃えば消えます。
もしかしたらファミコン版より、ゲームボーイ版で夢中になっていた人の方が多いかもしれません。
いまでも好きな落ちゲーというと、テトリスは別格として、この「ドクターマリオ」か「ぷよぷよ」を挙げる人が多いと思います。

ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会

4つのチームに分かれて、くにおくんの世界観で4つの競技で争います。
もちろんくにおくんの世界観なので、落ちている武器などを使ったりハチャメチャできます。
基本的には対戦プレイが面白いゲームで、一人ではちょっと寂しいかもしれません。
なんといってもコントローラーを追加できるタップを使用する事によって、4人同時プレイができるのがこのゲーム最大の魅力でしたが、今回の仕様だとそれはかなわなそうです。

マリオオープンゴルフ

ファミコン初期に出た「ゴルフ」に比べると飛躍的に内容がパワーアップしています。
また、大きなマリオが歩くアニメーションを見られる珍しいゲームです。
かなりよくできていますが、1打までに踏む手順がやたら多くて、どうしてもストレスを感じてしまいます。
個人的には、ファミコンのゴルフゲームでは「ナムコクラシック」が一番面白いかなと思います。

スーパーマリオUSA

このゲームをスーパーマリオシリーズとして括るのは、若干抵抗があります。
元々は「夢工場ドキドキパニック」というタイトルで、イマジンというキャラクターとその家族を操作してプレイするゲームでした。
また、スーパーマリオブラザーズとは違い、どんなに右に進んでも左に戻れなくなるということはなく、さらにライフ制を採用しているので、1回敵キャラに触れてもミスになりません。
4人のキャラクターに個性があり、操作感が全然違います。
ピーチ姫の空中浮遊に無限の可能性を見出したものです。

星のカービィ 夢の泉の物語

ファミコン末期(末期という言い方はよろしくないですね……)に発売された屈指の名作です。
敵キャラの能力をコピーできるシステムが採用された上、今プレイしても滑らかなキャラの動きと背景のスクロール。
まるでファミコンの性能の限界を探りながら作られたようなゲームです。
すでに他社からはファミコンの性能をはるかに上回るハードがバンバン登場していましたが、このゲームはもちろんのこと、凄いゲームがファミコンではまだまだ出ていました。
大容量低コストを誇るディスクシステムの登場で、全てのファミコンゲームがディスクシステムに移行するのかと思いきや、結局はロムカートリッジの方が大容量になってしまい、さらにはファミコンの性能を補助する特殊チップをカートリッジに搭載するようなゲームまで出現する事になり、最後の限界の限界まで愛されたハードがファミコンなんだと思います。

まとめ

当時、両親に「いつまでピコピコ遊んでいるんだ!!」と怒られた経験がない若い人達には、あまり伝わらないかもしれませんが、ファミコンというゲーム機は、それはそれは偉大でした。
そんなファミコンの名作(迷作?)を30本も収録している「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」です。
先日、収録されているゲームの説明書も当時のままの状態でPDFファイルで公開されました。

おそらく真剣に取り組めば、丸1年は遊び倒せるラインナップだと思います。
もしかしたら、これがバカ売れすれば「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」も出るかもしれませんね!?

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