「ゾンビハンター」は究極のスルメゲーム!

今回は、アクションRPGの仮面をかぶったスルメゲーム「ゾンビハンター」を紹介します。
もともとは「ハイスコア」というゲーム雑誌の企画により生まれたゲームですが、これが思いのほか良くできています。
ちょっと触っただけだと、クソゲー判定してしまいそうですが、心に余裕を持ってプレイしてみましょう。
きっと、ゾンビハンターの面白さが理解できると思います。

ゲーム内容には全く関係ありませんが、このゲームはなぜかタイトル画面とゲームオーバー時に声が出ます。

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「ハイスコア」

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「ゾーンビハンターーーー」

声の出るファミコンゲームだと、他に「ゴーストバスターズ」「水戸黄門」「燃えろ!!プロ野球」あたりが有名でしょうか。
当時はすごいと驚いたものですが、冷静に考えるとROM容量の無駄使いとしか思えませんね……。

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ゾンビハンターの基礎知識

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まず、ゾンビハンターの基本的なシステムを紹介します。

ゲームモードはAとBの2種類

ゾンビハンターにはゲームモードが2種類あります。
ゲームAはマップ上の敵やアイテムの位置が完全に固定されているので、毎回同じ進め方ができます。
慣れてしまえば、クリアするのは簡単なゲームモードです。
ゲームBは出現するアイテムが完全ランダムになっています。
敵の攻撃力も大幅にアップしており、最初の敵に苦戦すること必至です。
ちなみに僕はゲームBはクリアできる気がしません。

この記事も、ゲームAについての紹介です。

ゾンビハンターの独特なエンカウントシステム

ゾンビハンターでは敵と遭遇する場所は完全に固定されています。
1ステージに約30カ所ある地点に到達すると、必ず同じ敵が出現します。
敵が出現する地点を交互に行き来することによって、いわゆるレベル上げができます。
簡単に倒せて経験値が多い敵が出現する地点を覚えて、徹底的にレベルを上げてしまうのがゾンビハンターをクリアするコツです。

戦闘のコツ

ゾンビハンターの敵キャラは、弾を撃ってきます(例外あり)。
また、敵本体に触れてもダメージにはなりません。
敵の上には乗ることができます。
これらの点を踏まえると、難しそうに見える戦闘も一気に簡単になります。

敵キャラ1体が撃つ弾は、画面内に1発しか存在できませんので、まず撃たせてからジャンプなどで避けて敵の上に乗ります。
自キャラの初期装備「つるぎ」の攻撃判定は足元にも広く展開しているので、上に乗りながら攻撃をするといいです。
敵の弾が画面から消えそうになったら離れて、また弾を撃たせて避けてから攻撃の繰り返しで安全に倒すことができます。
弾を撃たずに近接攻撃をしてくる敵キャラもいますが、上に乗ってしまえば攻撃を食らうことはありません。

空を飛ぶ敵に関しては、ヘタにヒットアンドアウェイで戦うよりも、飛び乗って攻撃してしまったほうが被弾数が少なく済むかもしれません。
ここは慣れてしまうしかありません。

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とりあえず敵の上に乗って攻撃するクセをつけてしまうのがコツ

敵を全滅させると宝箱を落とします。これは触れるだけで開けられます。
ワナが仕掛けられていたりといったことは一切ないので、宝箱はすべて開けてしまって問題ありません。
宝箱は出現してから数秒で消えてしまうので、早く開けましょう。

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宝箱には武器や防具、回復アイテムが入っていることも

自分のペースで進められる

ゾンビハンターは敵が出現する場所が決まっている上、その地点を往復すれば何度でも同じ敵と戦えます。
ゲームAに関しては、落とすアイテムも決まっているので(出るかどうかは確率)、強いアイテムを落とす敵がわかっていれば、落とすまで何度も戦闘を繰り返します。

また、アクションゲームにありがちな時間制限も存在しないので、極端な話、最初のステージでレベルを最高まで上げてしまうこともできます。
このゆるいゲーム性が、ゾンビハンターを独特な味わいのあるゲームにしていることは間違いありません。
慣れてきたら、クリアまでのタイムアタックをするのも楽しいかもしれません。

隠れたお店を探してアイテム売買

各ステージにはお店が隠されています。
明らかに怪しい場所に立って、十字キーの↑とBボタンで入ることができます。

また、各ステージの左端には必ずお店があります。
高い場所からジャンプして画面上端に行くと、必ずお店があります。

そういう意味では、あまりお店を探して困ることはないでしょう。

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お店では不要アイテムを売ってしまおう

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序盤の壁。この3匹を倒すにはレベル3になっていないとキツい。
左の怪しい場所はお店。

鍵はクリアするための必須アイテム

基本的にゆるいゲームですが、先に進むためには鍵だけは取らなくてはいけません。
各ステージの最後には大きな扉があり、その先にはボスがいるのですが、鍵がないと扉が開きません。
鍵を落とす敵も決まっているので、もし持っていなかったら戻って鍵を落とす敵を探す必要があります。
ただ、鍵を落とす確率はかなり高いので、普通に進めていれば、そこまでハマることもないでしょう。

ボスは弱い

各ステージの最後にはボスが待ち構えていますが、2種類のグラフィックの使い回しな上に弱いです(笑)
上に乗って攻撃してるだけで秒殺です。

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強そうだけど弱い

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強そうだけど弱い

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また、ボスが落とす宝箱の中身は毎回からっぽです。
なにか条件でレアアイテムが手に入ることがあるのでしょうか。

ルート選択

最初と最後のステージ以外では、右ルートと左ルートがあります。
これはステージクリア時にどちらに進むかを選択します。

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右と左でステージ構成や出現アイテムが変わる
自分なりのルートを確立しよう

経験値稼ぎ

弾を撃ってこない敵キャラは、経験値稼ぎにうってつけです。
ゾンビハンターでは、穴に落ちてもダメージを受けたりゲームオーバーになることはなく、出現する敵を全滅させれば再度地上に戻れる仕様なので、そういった敵キャラがいる穴を見つけたら積極的に何度も落ちましょう。

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レベル上げのお供ガンドラ4匹
気の済むまでレベルを上げよう

レベル8の武器を見つけよう

ゾンビハンターの面倒くさいところは、武器を使うと消耗する点です。
ついつい温存してしまい、最後まで使わずにクリアしてしまうこともしばしばあります。

しかし、レベル8の武器だけは話が別です。
なぜか消耗しません。使い放題です。
バグなんでしょうか?

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「さくれつだん レベル8」は最高のチート武器
Bボタンを押しているだけで画面上の敵がバタバタ死んでいく

強烈なバグ

ゾンビハンターには強烈なバグが存在します。
それは

「レベルが上がると装備している防具が無効になる」

という、恐ろしい内容です。

新たに見つけた防具を装備すれば直りますが、そんな簡単に防具が見つかるわけでもなく、もう防具に関しては考えないという方法もアリだと思います。
とにかくレベルを上げてしまえば、地力のステータスも上がるので、必然的に防御力も上がります。
防具は見つけたら装備するくらいのものだと、割り切りましょう。

最後のボス

最後のボスだけは、貫禄があります。
また、背が高いので上に乗ることもできません。
が、テキトーに攻撃しているだけで簡単に倒せます。

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なんか「○界村」のボスに似ている……

クリア

ボスを倒すと、ライフシーカーなるアイテムが手に入ります。
これを手に入れるのが、ゾンビハンターの目的だったんですね。

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無事にライフシーカーをゲット

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画面に演出が入り……

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地上に飛んでいき……

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地上に光が戻ったそうな。めでたしめでたし。

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最後も「おめでとう!」と声が出て祝福される。意味不明の演出である。

まとめ

ゾンビハンターは、独特なゲームです。
アクションRPGだと思ってプレイすると、すぐにゲームオーバーになってしまいます。
何度も戦闘をしてレベルを上げて進めることを理解すればそこそこ遊べる内容ですし、人によっては何度も遊べるスルメゲームとして楽しめるのではないでしょうか。

タイムアタックをするもよし、ゲームBで「トルネコの大冒険」のようなギリギリの緊張感を味わうもよし。

1987年のゲームなのに、いまプレイしても楽しめます。
ゲームシステムやバグなど疑問点もかなりあるのに、なんとなくプレイしてしまう。

それこそが、ゾンビハンターの不思議な魅力なのかもしれません。

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