ファミコンアドベンチャーゲームの怪作「アイドル八犬伝」の魅力

ちょっぴりマニアックなアドベンチャーゲーム「アイドル八犬伝」の紹介です。

病床に伏せった大財閥「西園寺家」の長老、西園寺トミコ。
トミコには3人の孫娘がいます。

これは、死が近づいたことを察したトミコの「これから3ヶ月の間に、名を上げてみせよ。それを鑑みて、ひとりに遺産を譲る」というセリフから始まる物語です。

主人公の西園寺エリカは、才能あふれるふたりの姉とは違い、なんの取り柄もないミソッカスの三女。
しかし謎の占い師で伝説のおっかけ長老というシンジツイチロウ氏に、歌という特技で名を上げろと告げられます。

エリカは、この特技を活かして、アイドルになる道を選びます。
果たして3ヶ月の間に、西園寺エリカはスーパーアイドルになれるのでしょうか!?


絵柄はちょっと古いけど、カワイイですね!

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「アイドル八犬伝」はオーソドックスなコマンド選択式アドベンチャーゲーム

のっけからぶっ飛んだストーリーですが、内容はオーソドックスなコマンド選択式のアドベンチャーゲームです。
全5章仕立てで各章をクリアするごとにパスワードが表示され、それを書き留めておけば、いつでもそこから続けることができます。
とはいっても、コマンド総当たりでプレイすれば、4時間以内には全クリアできるでしょう。
できれば一気にぶっ通しでプレイすることをおすすめします。

アドベンチャーゲームにしては、かなりボリュームは少ないですが、ゲーム内のBGMやアニメーションにROM容量を割いてしまった結果だと言われています。実際のところはどうなんでしょうか。

ストーリー的には、全編を通してくだらないギャグのオンパレードで話が進みます。
このギャグを面白いと思うかどうかは、プレイしてみないことにはわからないでしょう。
僕は、けっこう楽しめました。

プレイ中はストーリーに集中できる親切システム

「アイドル八犬伝」には、いくつかのバッドエンドがあります。
しかし、恐れる必要はいっさいありません。
ゲームオーバーになった直後にAボタンを押すと、バッドエンドになる直前に戻ることができるのです。
面倒くさいゲームが多かった時代に、このユーザーフレンドリーさは評価されていいでしょう。

また、この時代のアドベンチャーゲームにありがちな、ムダにいろんな場所に移動できるので正解がわかりにくいということもありません。
その場所で正解を選ばないかぎり、移動しようとすると「いまは どこにもいかないほうが いいでしょう」と、引き止めてくれます。
このあたりは、好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、ストーリーに集中できるようになっていると前向きに考えましょう。

「八犬伝」とタイトルについているように、エリカは道中で7人の仲間を見つけます。
なお、「南総里見八犬伝」との関連性は、ほぼゼロだと思われます。
ラーメン屋が近所に3軒あるだけで安易に「ラーメン三国志」などと呼んだりするのと同じで、あんまり追求するのは無粋というものです。
「八犬伝」と言いたかっただけ。それでいいじゃありませんか。

素晴らしいエンディング

アドベンチャーゲームなのでネタバレは控えますが、くだらないストーリーでも終盤には、ややシリアスな展開になり、最終的にはエリカをよく思っていなかった相手とも仲直りして、大団円を迎えます。

が、ここで特筆すべきは、「ファミコンにしては」素晴らしいエンディングの演出です。


これからスーパーアイドルのライブが始まる!
ライブの様子は、自分の目で確かめよう!

大きめのキャラクターが縦横無尽に画面を駆け巡るシーンは、ぜひ自分の目で確かめてほしいところです。
エリカが世界中に向けて発信する「きみはホエホエむすめ」という謎の電波ソングは、一度聴いたら頭から離れません。

キラリと光るものがある良作アドベンチャーゲーム

会話をするキャラクターの顔がその都度表示されたり、主人公のエリカのみとはいえ、感情によって顔の表情が変わるなど、細かいところに妙にこだわりを感じるゲーム「アイドル八犬伝」
もしプレイする機会に恵まれたら、ぜひ!

【追記】まさかのボーカル入りCDが出ていた!

僕は完全に知らなかったんですが、このゲームが発売して22年たった2011年に、ボーカル入りのCDが発売されていたそうです。
いまでもいろんなところで買えるようですが、気になるようでしたらすぐに手に入れたほうがいいでしょう。

youtubeにて長めのデモを聴けます。

それでは
最後まで読んでくれて、ありがトーワチキ!

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