コンビーフって好きですか?
僕は中学生の頃に毎日1缶食べていたくらいには、大好きです。
もちろん1缶400円以上するような高級コンビーフではなく、「ノザキのニューコンビーフ」という名前で売っていた安い方です。いつの間にか「ノザキのニューコンミート」という名前に変わってしまいました。
なんでも「コンビーフという名前なのに馬肉の方が多く使われているのはどうなの?」という話が出てからだそうです。
確かにニューコンミートの原材料の80%は馬肉ですし、そんな事は子供の頃から知っていました。
世の中は面倒くさいものです。
鍵で缶詰を開けるワクワク感
さて、ニューコンビーフ(ここではあえてこう呼びます)の缶詰を開けるには、缶切りではなく付属してくる金属製の鍵のような道具を使います。
これがまたワクワクするんですね。
缶から出ている金属片の先を鍵に引っかけてクルクルと巻いていくのは、まるで鍵を使って扉を開けるRPGの冒険者気分に通じるものがあります。
ここに引っかけて……
こうです!
最後に鍵を取るのに技術が必要です。
強引に引っぱるのは最悪です。
ねじ切るように取りはずします。
最近は鍵を使わずに手で引っぱるだけで開いたりする便利なコンビーフも出ていますが、とても味気ないです。
ニューコンビーフの缶を開けるために鍵を使う。
これはパイプ煙草を吸う前に葉っぱを詰めたり、日本刀の手入れに白いポンポンで刀身を叩いたりするのに似ています。
鍵を手に取った時からニューコンビーフを食べる時間が始まっているといえます。
上の缶がスポッと抜けた時の快感
鍵で金属を巻き取りながら缶を1周したら、最後にプチッと鍵を引っ張り、完全に缶の上下を二分します。
多少コツがいります。
その後、缶の底をしっかりとつかみながら、缶の上部(長い方)をゆっくりと持ち上げて抜いていきます。
ニューコンビーフの身にある、冷えて白くなった脂分が缶の内側に貼りついているので、落ち着いてゆっくりと。ゆっくりと抜いていきます。
少しでも急ごうとすると、あっさりと底の方がすっぽ抜けてしまいます。
これは本当に興冷めです。ニューコンビーフを食べる際には絶対に味わいたくない屈辱です。
ニューコンビーフを食べる資格が無いと言われても反論できません。
【失敗例】
最悪です。死にたい……。
上の缶を上手に抜くのは、ひたすら練習しかありません。イメージとしては、上の缶に空気を送ってコンビーフの身と缶の間に隙間を作ってやるようにすると上手くいくと思います。
テーテッテレー♪
なんという美しい!!
これぞ、コンビーフ!!
そのまま食べるのが最強
缶の上部が抜けたら、そのままかぶりつきます。白く固まった脂分も口の中で溶けます。とても美味しいです。
わかっていただけたでしょうか。
これからはもう、ネットでニューコンビーフのレシピを検索する必要はありません。
ニューコンビーフの缶詰についてくる紙に書かれたレシピも完全無視で問題ありません。
今晩のおかずにニューコンビーフをどう使おうかと悩む時間も無駄です。
どうかぜひ、開けたてホヤホヤの新鮮なニューコンビーフをそのままで、素材の味そのものをお楽しみ下さい。
コメント
コンビーフは缶を開けてかぶりつく
これが本当に本当に美味しいですよね。
有田さんコメントありがとうございます。
コンビーフを使ったレシピを見て料理をしてもどれもピンと来なくてこんな記事を書いてしまいました。
容器が似ているスパムはそのまま食べるのは厳しいですが、コンビーフはそのままが最高ですよね。