「M.U.L.E.」(ミュール)というレトロ対戦コンピューターボードゲーム屈指の名作をおすすめしたい

レトロゲーム

久しぶりに実家に帰ったら、とても面白いレトロゲーム「M.U.L.E」(ミュール)を発掘したので、軽く紹介したいと思います。
この記事は、1988年にBPSから発売されたMSX2版についてです。僕は先輩の家でPC-8801版もプレイした事がありますが、あまり記憶にありません。もっぱらこのMSX2版を夢中になってプレイしていました。

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ジャンルは惑星開拓ボードゲーム

簡単に説明すると「M.U.L.E.」は、宇宙船で「II-XSM」という惑星にやってきた4人の宇宙人が、12ヶ月という期間でどれだけ経済的に開拓できるかを競うゲームです。ボードゲームスタイルですが、なかなかクセのあるアクション性も要求され、そこに運もからまり、ゲームの面白さを構築するあらゆる要素が高次元で融合された神ゲームに仕上がっています。20世紀にこんなゲームがあったと知って、驚く人も多いのではないでしょうか。

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1ゲームは12ターンで終了

先ほど解説した通り、このゲームは12ヶ月で終了です。初心者用に6ヶ月で終了するモードもありますが、それではこのゲームの面白さの半分もわからないと思います。1ヶ月は1ターンなので、「12ヶ月=12ターン」で終了になります。

「M.U.L.E.」の基本的な流れ

「M.U.L.E.」の1ターンの進み方は

好きな土地を1マス入手
産業ロボットを土地ごとに仕事に就かせる
全ての土地で生産開始
生産した商品の売買
ターンごとに順位の発表

という流れになります。
これを12ターン繰り返して、最終的に「お金」「商品」「土地」という資産の合計がいちばん多いプレイヤーが優勝になります。

実際にプレイしながら「M.U.L.E.」の面白さを解説

まずはタイトル画面でSHIFTキーを押します。ここで昔のパソコンゲームにありがちなENTERキーやSPACEキーを押してしまうと、プレイヤーが全員CPUでのオートプレイを観戦するという誰得モードが始まります(笑)

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選択できる種族は8種類

「M.U.L.E.」では8種族の中から一人の宇宙人を選んで惑星開拓に臨みます。
おや? よく見ると、我々にそっくりな種族もいますね?

フラッパー

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まず初心者におすすめなのは左下の「フラッパー」という種族です。なんと他の種族に比べて$600も多くお金を持ってスタートできます。このアドバンテージは想像を絶する大きさがあります。また1ターンで行動できる時間も少し長いです。チート級の能力です。

ヒューマノイド

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逆に右下の我らが「ヒューマノイド」は$400も少ない状態でスタートです。さらに1ターンで行動できる時間も少し短いです。そのかわりヒューマノイドは生産性が他種族と比較して高いという特徴があります。ヒューマノイドに関しては、ゲームのルールを完全に理解してから選んだ方がいいでしょう。キツい序盤を乗り越えてツボにハマると、後半はもう圧倒的な生産性を発揮します。完全上級者用といえます。

メクトロン

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左上は「メクトロン」で、CPUはこの種族しか選びません。特に特徴はありません。あえて言えばバカ正直です。駆け引きは通用しません。

ゴルマー

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真上のキャラクターは「ゴルマー」です。土地が大好きという設定なので、自分のターンが開始する際に土地をもらえるイベントが起きやすいという噂がありますが、検証した事がありません。

パッカー

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右上のキャラクターは「パッカー」です。パッカーは食料の生産に長けています。川の土地を狙うといいでしょう。

スフェロイド

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右の壷のようなキャラクターは「スフェロイド」です。このキャラクターの特性が未だにわかりません。もしかしたら宝石の生産が得意かもしれません(消去法で考えると)。ゲーム中の歩き方がとてもかわいいので、ぜひ一度は使ってみる事をおすすめします。

ボンゾイド

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左のキャラクターは「ボンゾイド」です。山登りが大好きという設定で、鉄鉱石の生産が得意です。

レギー

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真下のキャラクターは「レギー」です。エネルギーの生産が得意だと思われます。

ここまで書いておきながら、フラッパーとヒューマノイド以外は、何度もプレイしてもハッキリわかるような能力の差は感じません。その場のノリで選んでしまって大丈夫です。

ゲーム開始!

ひさしぶりなので、フラッパーを使ってプレイしてみます。

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まずは宇宙船が惑星の都市にやってきます。
ワクワクしますね。

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ここで初顔合わせがてら、各プレイヤーの総資産の報告です。
なんといっても最初から$600多くお金を持っているのは有利です。
ちなみにCPUも最初から$200多く持っています。プレイヤーがメクトロンを選んでも最初の所持金は$1000です。

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プレイヤーを置いて、宇宙船は惑星を去っていきます。どんな結果になろうと、ちゃんと12ヶ月後に迎えに来てくれるので安心です。

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すぐに土地の取り合い開始

宇宙船が去ったらすぐに土地の取り合い開始です。
左上のマスからカーソルの移動が始まり、右端に行くと2段めの左端から右端まで。さらに3段めから最終的には5段目の右端というようにカーソルが自動的に移動します。このカーソル移動はけっこう速いのでタイミングが重要です。また、同じマスの取り合いになった場合は、コンマ何秒の争いにはならず、順位が下の人が優先して取れるようになっています。これはCPUが相手でも例外ではありません。
注意としては、土地を取らずに放置すると、その まま土地がない状態でゲームが進んでしまいます。土地の取り合いのカーソル移動に2周めという概念はないので気をつけましょう。このゲームは土地がないと勝つ事は不可能です。
僕は今回青プレイヤーで、都市の左に隣接する土地を取りました。後述しますが、このマスには山が3つもあるので、鉄鉱石が多く生産できます。

自分の土地にM.U.L.E.を置く。

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土地の取り合いが終わると、各プレイヤーのターンが始まります。
ターンは順位が上のプレイヤーから順番です。
ターンの開始時、良いニュースか悪いニュースがある事があります。食料やエネルギーにお金、さらにはなんと土地をもらえたり失ったりします。ちなみにこのニュースは、順位が上のプレイヤーほど悪い内容が多くなります。
ターンは都市の中から始まります。画面右側にあるバーが行動できる残り時間です。食料が足りないとバーが短くなるので注意が必要です。

まずは右下の産業ロボットを購入します。じつはこのロボットの名前こそが「M.U.L.E.」なんですね。

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M.U.L.E.を購入したら上にある4ヶ所のマスのどこかに連れて行き改造して、どの仕事をさせるかを決めます。アイコンなので簡単に覚えられますが、左から宝石、鉄鉱石、エネルギー、食料になっています。改造料金は宝石が$100、鉄鉱石が$75、エネルギーが$50、食料が$25です。

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改造したM.U.L.E.を自分の土地に連れて行き、小屋のマークの真上に立ってからボタンを押せば、M.U.L.E.の設置は完了です。ここで少しでもズレるとM.U.L.E.が逃げてしまうので慎重に。残り時間が少ない時にあせって設置しようとするとだいたい失敗するので、慣れが必要です。

余った時間で土地の調査やワンプス捕獲

M.U.L.E.の設置が終わると、まだ残り時間がたくさん残っているはずです。ここで土地の調査やワンプス捕獲をします。

土地の調査で宝石を探す

都市の中の左下に「ASSAY」というエリアがあります。ここに入ってから、どこかの土地マスでボタンを押してもう一度帰ってくると、その土地で宝石がどれくらい生産できるかを教えてもらえます。宝石の取れる量のコメントは多い順から「高程度」「中程度」「低程度」「ごく僅か」になっています。基本的に「高程度」のマスを中心とした法則があります。

僅僅低僅僅
僅低中低僅
低中高中低
僅低中低僅
僅僅低僅僅

こんな感じです。
注意としては、土地を調べた結果は他のプレイヤーにも見えてしまいます。
もし高程度の土地を見つけた場合、来月の土地の取り合いではみんなが必死になる事が予想されます。

ワンプス捕獲

残り時間が少なくなると、山に白い光がチカチカする事があります。
タイミングよく光っている点に行くと、ワンプスという動物を捕まえられます。この動物は逃がしてあげるかわりにお金をくれます。序盤は$100ですが、その金額はターンが進むごとに増えていき、最後の12ターンで捕まえるとなんと$400もの大金をもらえます。

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時間切れの前にPUBに滑り込む

ワンプスも捕まえたらあとは都市の中の「PUB」に入りましょう。これは酒場でギャンブルをして小銭を稼ぐようなものだと考えてください。PUBでの儲けもターンが進むごとに多くなっていきます。
慣れないうちはPUBに入るときに引っかかってギリギリで時間切れになってしまうので、時間に余裕をもって行動しましょう。

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ちなみに、ASSAYとPUBの間にある「LAND」は土地を売る時に使いますが、このゲームにおいて土地を手放す事はありえません。人生において一度も入らない人もいるくらい利用頻度は少ないです。
(大げさすぎるかも……)

生産開始!

プレイヤー全員のターンが終了すると、全てのM.U.L.E.がいっせいに生産を開始します。マスの右下にある黒い点は、そのマスがその仕事で生産できる商品の数、左の点はそのマスで実際に生産された商品の数を表示しています。また、自分の土地で同じ仕事のマスが隣り合っていると、どちらのマスにも生産量が+1されます。同じ仕事のマスを固めて配置すると有利です。

なんと今回のゲームでは、開始1ヶ月めに海賊船が惑星にやってきて、全ての宝石を奪っていってしまいました!
とはいえ、どのプレイヤーも宝石を生産していなかったので実害はゼロです。

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このように生産の前後になにかしら事件が発生することがあります。むしろ発生する事の方が多いです。
他にも多くの事件がありますが、中でも「火災」は大変です。都市の店にある商品の全ての在庫がゼロになります。

競売開始!

生産が終了すると競売です。
各プレイヤーが生産した4種類の商品を同時に売買します。

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ここで各商品の説明をします。

鉄鉱石

M.U.L.E.の生産に必要。M.U.L.E.の生産はプレイヤーにはできません。そのため店から鉄鉱石の在庫がなくなると、M.U.L.E.の価格が暴騰します。それに伴って、鉄鉱石の買取価格も暴騰します。自分のターンにM.U.L.E.をわざと何頭も買っては外に逃がして、鉄鉱石の相場を操作するという高等テクニックも存在します。ちなみに土地マスに山がひとつあるたびに基本生産量が1個増えます。

宝石

ただ値段が高いというだけの商品。相場は毎月ランダムのようで、余裕があるなら安い時に買い込んでもいいですが、大量に買い込んだ翌月に海賊船がやって来たら目も当てられません。

食料

自分のターンに行動できる時間に影響します。食料がゼロだとPUBに駆け込むだけでターンが終了してしまいます。食料不足が深刻になると、宝石より価格が高騰する事もあります。ある程度は自給できる方が望ましいです。食料の生産には川が最も適しています。

エネルギー

M.U.L.Eが生産するのに必要な燃料。不足すると生産量が一気に落ちます。エネルギーも不足すると宝石よりも価格が高騰します。宝石や鉄鉱石の生産を優先しすぎてエネルギーをおろそかにすると一気に不利になります。エネルギーの生産には山がない平地が適しています。

ここまでで1ヶ月が終了

基本的には、これを12ヶ月続けます。
土地が全て埋まると、生産の規模も大きくなってきます。

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11ヶ月も経つとこうなります。

宇宙船が迎えに来た

あっという間に12ヶ月が経ってしまいました。最後の月はもう食料やエネルギーは必要ないので、全てのM.U.L.E.を宝石生産にしてしまいます。また最後の生産は、宇宙船が戻ってくるというイベントが必ず起きるため、海賊船は来ないので安心です(笑)

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最終的には宝石もこんなに生産できるようになりました。
すごいホクホクです。

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ついに優勝する事ができました

圧倒的な差をつけて優勝できました。
フラッパーを使ったので当たり前なんですけどね。
この時、惑星全体の資産が少ないと、下に出ているコメントが変わってきます。頑張れば$150000以上も可能です。競争ではありますが、あくまでも目的は「惑星の開拓」なので、プレイヤーがずっと足を引っ張り合うだけではいけないのが、このゲームのおもしろいところです。

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それぞれの想いを胸に、宇宙船に乗って4人の宇宙人が帰ります。

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おわりに

ざっとですが「M.U.L.E」の紹介、いかがでしたか。今ではなかなか入手するのも難しいとは思いますが、出会う機会があったらぜひ遊んでみてください。時代を感じさせないゲームですし対戦プレイも盛り上がる事、間違いなしです。

なんと「M.U.L.E.」のボードゲームが登場!

昔のゲームを懐かしんでいたら、なんと今年2016年にボードゲーム化していました!
ゲーム性は変わってないと思われます。この機会に遊んでみるのもいいかもしれませんね!

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Posted by kukoshakaku