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はなっから期待していないで観ていたら、それなりに楽しめたので感想を書いてみようかと思います。
ガッツリとネタバレをしているので、まだ観ていない人はそのままブラウザを閉じてください!
『のぞきめ』のあらすじ
テレビ局の映像部門に務める新米女性(以下、ヒロイン)が、ひょんな事から死亡事故の報道をする事になり、その死んだ男性の恋人と仲良くなったヒロインは、余計な首を突っ込みます。
テレビ局では直属の上司にいびられたりと面倒くさい展開がありそうですが、そのへんの描写は序盤だけなので、まったく気にしないでOKです。
死んだ男性の部屋は、ありとあらゆる穴や溝にガムテープで目張りをしていました。
なんでも、何かに覗かれているという恐怖におちいって頭がおかしくなって最終的には身体がねじれて死んでしまうそうです。
こう書くと意味がわかりませんが、観てもらえばわかるかと思います。
どうやら、この死んだふたりは好奇心でとある土地を訪れたのが原因で呪い殺されたらしいということで、その土地に詳しい盲目のおじさんに取材をしたり、彼氏を連れてその土地に行ったりと、このヒロインはどんどんと自分からドツボにハマっていきます。
そして、死んだ男性の恋人もだんだんおかしくなっていき、やはり部屋中をガムテープで目張りをするんですが、流しの排水口から目が覗いてきて、それを見た恋人は頭がおかしくなって入院しますが、さらに病院の天井にある換気口から覗いている目を見てしまって病院を飛び出して、偶然にもヒロインの目の前に現れて、そのままトラックにはねられて、やはり身体がねじれて死んでしまいます。
ひき逃げしたはずのトラックに関しては、なんのおとがめもないようです。
そのうち彼氏もヒロインを部屋から追い出して買い込んだガムテープで目張りをしようとするところで、ギャーと叫んでそのまま入院。
覗かれているというのがわかるのは目が見えているからということで、この彼氏は入院食についてきたお箸を自分の目に突き立てて自分から盲目になります。
先ほどの詳しいおじさんも、そうやって盲目になったようです。
よせばいいのにまた例の土地を訪れたヒロインは、最終的に呪いを解くつもりが地面に引きずり込まれて行方不明に。
ヒロインの彼氏は1年後に『のぞきめ』という小説を書いて大ヒット、盲目の売れっ子作家になりましたとさ。
ちゃんちゃん。
『のぞきめ』の感想
ヒロインを演じるのは、板野友美です。
正直、演技は無理だしセリフの棒読みっぷりもすごく、まさか悲鳴まで棒読みとは思いませんでしたが、アイドルというのは基本的にこういうものなので、本人に落ち度は全くありません。
この映画を評価するうえで、板野友美の演技で減点するのは意味がないかと思います。
映画に詳しい人や原作小説のファンほど、こういうアイドルが主演をする映画を得意げになって叩く傾向がありますが、いたってナンセンスです。
本人だって「私、もしかして演技もイケてる!?」なんて、1ミクロンも思っていません。
悪いのは棒演技のアイドルではなく、起用した側です。
くれぐれも、お忘れなく。
盲目のおじさんが、中盤に「じつは私は盲目なんだ」とでも言わんばかりにサングラスを外すシーンがあるのですが、いやいや最初に会った時から目が見えない人だなってわかりますよね! ってツッコミたくなりました。
板野友美がどしゃ降りの中で土地の呪いを知るシーンがあるんですが、どしゃ降りのはずなのに髪の毛はサラサラで服もまったく濡れていません。
どんなに怖いシーンも、キレイにお手入れされた長いネイルを見るたびに萎えます。
繰り返しますが、板野友美は悪くありません。悪いのは起用した側です。
途中で、ヒロインの彼氏の家のキッチンの棚に死体が詰めこんでいるシーンがあり、ここでようやくこの映画が面白くなっていくんだと期待をした僕が間違いでした。
『魍魎の匣』みたいな展開になるのかと思ったのですが、そんな事はありませんでした。
若干『八つ墓村』っぽさもあります。
まとめ
文句なしに、クソ映画でした。
前田敦子が主演の『クロユリ団地』と双璧をなす作品です。
導入部から中盤まではよかったんですが、後半のスタミナ切れ感が半端ないです。
また人生の時間を無駄遣いしてしまいました。
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