スーパーファミコンの「ノーマーク爆牌党 史上最強の雀士達」のデキが残念すぎた件について

「ノーマーク爆牌党」は間違いなく神漫画です。
しかし「ノーマーク爆牌党」のゲームは、とても残念でした。

クソゲーではなく、非常に惜しいデキなんですね。
「ここをこうすればよかったのに」のような要素にあふれています。

ここでは、神漫画の原作のように神ゲームになれなかった「ノーマーク爆牌党 史上最強の雀士達」というスーパーファミコンのゲームについて語りたいと思います。

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麻雀ゲームとしての基本ができていない

最初に断言してしまいます。
このゲーム、麻雀ゲームとしての基本ができていません。

捨て牌が6列3段になっていない

原作漫画が競技麻雀を扱っているにも関わらず、捨て牌が6列3段になっていません。


これはひどい。

原作ありのキャラクター重視のゲームとはいえ、ここだけはどうにかならなかったのでしょうか。
画面構成に難がありすぎます。

オーラス親のアガリヤメがない

オーラスでトップの親が和了っても、やめることができません。連荘です。
かなり萎えます。

ゲーム中に点差がわからない

恐ろしいことに、それぞれの点数は誰かが和了った時にしかわかりません。
オーラス前に見逃してしまうと、最悪です。

Rボタンを押すと、ルールが表示されます。
Lボタンを押しても、なにもありません。

なぜLボタンで各家の点数を表示するようにできなかったのでしょうか。
理解に苦しみます。

画面に牌山がない

これほど原作が本格的な競技麻雀を扱っているにも関わらず、ゲーム画面に牌山が見えません。
前述したように、キャラクター重視のゲームということが原因なんでしょうが、これはありえません。
救済措置として、自分の番の時に十字キーの上下で残りツモ数はわかるようになっています。
本当に使い勝手がよろしくありません。

このゲームのいいところ

あまりこのゲームのいいところはありません。と言ったら身も蓋もありませんが。
しかし、斬新だと思った点はあります。

ドラを切る時の音が違う

ドラを捨てると「バシン!」と、普通の捨て牌とは違う強打の音がします。

ドラは1枚持っているだけで、和了ると1飜増えます。
乱暴な言い方をすれば、点数が2倍になります。

ドラの重要性をここまで訴えている麻雀ゲームは、なかなかありません。

麻雀を覚えたての初心者は、字牌のドラを何も考えずに序盤からバンバン捨てがちですが、このゲームをプレイした事があるなら、かなりドラ周辺を育てようとするのではないでしょうか。

実戦の麻雀でも、ドラを見切るタイミングは重要です。
そういった「現場の勘」は、意外と養えるような気がします。

各キャラの打ち筋が原作に忠実

わりと各キャラが原作と同じ打ち筋なので、優勝するのは一筋縄ではいかないです。


「爆役満」の当大介が普通に役満をテンパイしてくるのが、恐ろしい。


当然、爆牌もある。
しかしその精度は原作には遠く及ばない。

おわりに

「ノーマーク爆牌党 史上最強の雀士達」をどう評価するかは、とても難しい問題です。
クソゲーと片付けるのは簡単ですが、そうとも言い切れない不思議な魅力もあります。

麻雀ゲームとしては失格

キャラゲーとしては及第点

そんなところでしょうか。

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