ファミコン版「プロレス」はディスクシステムの名作

レトロゲーム

なぜかファミコンゲームの記事が多くなってきましたが、今回は「プロレス」の紹介です。
1986年に任天堂から発売された、ディスクシステムのゲームです。
ディスクA面だけのゲームなので、B面には別のゲームを書き込むことができます。
片面でこれだけ楽しめるゲームは、ディスクシステムにはそう多くはありません。
残念ながらタッグマッチモードはありませんが、2人用の対戦モードがあるので、プレイヤー同士で戦うこともできます。
また、ディスク片面ゲームの宿命で、セーブ機能はありませんが、1時間ほどでクリアは可能です。


プロレスのストーリー

プロレスのストーリーというより、目的は「FWA」と「FWF」という両タイトルを獲ることです。
まずは挑戦者として「FWA」のタイトルを獲り、そこから防衛戦に勝ち続け、「FWF」の王者に挑戦。
勝利すると晴れて二冠王となり、エンディングを迎えます。

個性豊かな6人のレスラーたち

ここで「プロレス」に登場する個性豊かな6人のレスラーを紹介します。
各レスラーには固有の必殺技があり、どれも強力です。

ファイターハヤブサ

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060028301

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060030105
延髄斬り(相手の少し下でA)

解説

このゲームにおける、ほぼ主人公的存在。
モデルとなるレスラーは、とくに説明の必要はないだろう。

必殺技の延髄斬りを出すために、相手と組み合う必要がないので、基本となる投げ技をすべて使えるのが最大の強み。
延髄斬りが命中する間合いはかなり狭く、覚えないとほぼ空振りする。そして空振りすると体力が減る。
延髄斬りのダメージには特別な補正がかかっているらしく、試合開始時には何度命中させても相手のダメージはほとんどないが、相手にそれなりのダメージを与えてから延髄斬りを繰り出すと、20秒近く起き上がってこないようなことがしばしばある。
まさに「必殺技」といったところか。

また、裏技的な要素として、確実に延髄斬りを命中させるテクニックがある。
ダウンさせた相手と自分のパンツの位置を重ねてAボタンを連打
若干位置取りにコツが必要だが、一度覚えたら面白いように延髄斬りがヒットする。
しかし、延髄斬りをヒットさせると両者の位置が下にズレるので、永遠にヒットさせることは不可能。

スターマン

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060028365

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060139038
サマーソルトキック(相手と組んでから↓+A)

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060138393
フライングクロスチョップ(相手をロープに投げて戻ってくるところでA)

解説

空中殺法を得意とするマスクマン。
フライングクロスチョップの威力と当てやすさは、特筆モノ。
サマーソルトキックのコマンドが通常技のパイルドライバーとかぶっているため、パイルドライバーを出すことはできない。
同様の理由で、ラリアートも出すことができない。

キン・コン・カーン

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060028431

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060031515
カラテキック(相手の近くでA)

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060032432
モンゴリアンチョップ(相手の近くでB)

解説

韓国からやってきた、全身凶器のカラテファイター。
外見は中国人っぽいしカラテは日本の格闘技だしで完全に謎のレスラーだが、地味に強い。
通常技のソバットとパンチが、それぞれ必殺技に置き換わっているので、序盤の小競り合いに有利。
上級者同士の対戦プレイなら確実に強いが、CPU戦だと地味で飽きるかもしれない。

ジャイアント・パンサー

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060028502

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060033412
ヘッドバッド(相手と組んでから↓+A)

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060034097
アイアンクロー(相手と組んでから→または←+A)

解説

「人間最終兵器」と呼ばれる褐色のレスラー。
必殺技のコマンドがパイルドライバーとバックドロップと同じなので、大技がブレーンバスターしかないので、プロレスの試合運びにこだわりがある人だと、使っていても飽きてしまうかもしれない。

ジ・アマゾン

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060028571

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060034471
凶器攻撃(相手と組んでから↓+A)

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060034481
凶器攻撃が終わってからレフリーに「持ってないですよ」アピール。芸が細かい。

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060034533
かみつき「相手と組んでから→または←+A」

解説

外見は完全に半魚人。
必殺技が凶器攻撃とかみつきという、完全にダーティーレスラー。
ジャイアント・パンサーと同じ理由で、使っていてもいまいち楽しくないのが欠点か。

キング・スレンダー

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060029042

必殺技

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060035292
シュミット式バックブリーカー(相手と組んでからA)

解説

必殺技のシュミット式バックブリーカーが強い。
相手と組んでからAボタンを押すだけなので、バックドロップやパイルドライバーのコマンドにも干渉しない。
しかもダメージは全レスラーの必殺技の中でも最大級。
CPU戦では「FWA」タイトル保持者なのも納得。

基本技の解説

各レスラー固有の必殺技以外の基本技についても紹介しておきたいと思います。

ソバット

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060222222
(相手の近くでA)

このゲームにおいて、普通のキックはありません。
基本のキックはソバットになります。
ダメージはたいしたことありませんが、命中すると相手は確実にダウンする特性を利用した、とんでもない裏技があります。
対戦プレイでの使用はほどほどに……

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060227517
ダウンした相手と自分のつま先の位置を合わせてAボタンを連打しておくと……

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060227582
相手が起き上がった瞬間にソバットが命中して、相手は再度ダウンします

パンチ

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060222554
(相手の近くでB)

このゲームでいちばん地味な技ですが、パンチがヒットして倒れた相手からフォール勝ちを奪えるシーンもあります。
間合いを覚えて損はありません。

ボディスラム

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060036032
(相手と組んでからB)

試合の組み立てにおいて重要な技です。
このゲームにおいては、トップロープからのダイビング攻撃のために使うことが多いと思います。
また、相手がロープを背にした位置で出すと、相手を場外に投げ飛ばすことができます。

ハンマースルー

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037466
(相手と組んでから→または←+B)

プロレスにおいて相手をロープに投げると、そのまま返ってくる例の不思議な技です。
ここからラリアートやジャンピングニーアタックに繋げることができます。
画面は、場外乱闘でロープのかわりに柵に投げたところです。

ラリアート

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060036498
(相手をロープに投げて戻ってくるところでA)

ジャンピングニーアタック

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060036354
(相手をロープに投げて戻ってくるところでB)

ラリアートもジャンピングニーアタックも、CPU戦ではなかなか決まらないでしょう。
というのも、このゲームでは、ロープに投げられてもロープに触れるところでボタンを連打すれば止まることができるからです。
ちなみに難しいですが、ロープに投げて返ってきた相手にはソバットやパンチはもちろん、なんと延髄斬りも当てることができます。

ブレーンバスター

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037000
(相手と組んでから↑+A)

大技のブレーンバスターです。
相手のダメージがほとんどないときに出すと、返されてしまいます。
お互いのダメージをよく考えてから使うようにしましょう。
なお、ロープを背にして出すと、相手を場外に落とすことができます。

パイルドライバー

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037085
(相手と組んでから↓+A)

大技のパイルドライバーです。
相手のダメージがほとんどないときに出しても、踏ん張られてしまいます。
ブレーンバスターは出せてもパイルドライバーは出せないことがあるので、ブレーンバスターよりも相手の体力を減らしていないと出せない技だといえます。

バックドロップ

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060036274
(相手と組んでから→または←+A)

ブレーンバスターやパイルドライバーとちがい、序盤からバンバン出していける技。
個人的には、バックドロップが使えないレスラーはどうしても見劣りしてしまいます。
相手がロープを背にしている位置だと出せないので注意!

フライングボディプレス

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037228
(トップロープに登ってからA)

プロレスの試合において最大の見せ場といっても過言ではない大技です!
しかし、このゲームのトップロープはリング上部左右の2本だけなので注意が必要です。
意外と遠くまで届くので、積極的に狙ってみましょう。

フライングニードロップ

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037325
(トップロープに登ってからB)

フライングボディプレスと同様です。
見た目的には、こちらのほうが数倍痛そうです。

ボディプレスもニードロップも、技を出される側は、体力が残っている状態であれば、ボタン連打で転がって回避することができます。

ブランチャー

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060037419
(場外で倒れている相手に向かって横軸を合わせてAを押しながら→→または←←(相手方向))
場外乱闘で最高に盛り上がる大技です。
ブランチャーを実装しているから、この「プロレス」というゲームが絶賛されたといっても過言ではありません。

フォール

プロレス Famicom Wrestling Association 201605060038111
(倒れている相手の近くでA)

3カウントを奪えば勝利するという、プロレスの勝敗を決める上でいちばん多い決まり手です。
このゲームの勝敗は、フォールによる3カウントか、場外での20カウントのふたつしかありません。
必然的に、大ダメージを与えてからのフォール勝ちが多くなると思います。

ちなみに(倒れている相手の近くでB)で、相手を無理やり起こせます。


CPU戦必勝法

このゲーム、いままで長々と解説してきましたが、いちばん確実な攻略方がひとつだけ存在します。
それは、連射装置です。
相手と組む直前から連射ボタンを押しっぱなしにしていれば、ほぼ確実にこちらの技が出るのです。

逆に言うと、連射に自信のないプレイヤーがこのゲームをクリアするのは、かなり難しいです。

連射装置がない場合は、どうしたらいいのか。

そこで活躍するのが、スターマンです!

強制フライングクロスチョップ

スターマンの必殺技、フライングクロスチョップには、とんでもない仕様が存在します。
それはなんと、

「倒れている相手に出すと、相手が勝手に起き上がって命中する」

という、おそろしいモノです。

画面で説明するとこうなります。

プロレス Famicom Wrestling Association 201605040609240
フライングクロスチョップを当てたらそのままロープに向かって走る

プロレス Famicom Wrestling Association 201605040609304
ロープから返ってきたらAボタンを押すと

プロレス Famicom Wrestling Association 201605040609367
相手が勝手に起き上がってフライングクロスチョップを食らってくれる!

相手のダメージが蓄積していくと、延々とフライングクロスチョップ祭りになります。

極端な話、フライングクロスチョップだけで……

プロレス Famicom Wrestling Association 201605040614267
「FWA」タイトルが獲れます

それどころか、フライングクロスチョップだけで……

プロレス Famicom Wrestling Association 201605040636294
ゲームがクリアできます

まとめ

ファミコン版の「プロレス」ですが、いまやっても楽しめる素晴らしいゲームです。
これ以降のプロレスゲームでは、「組み合った瞬間にコマンドを入れる(連射は無効)」となっていったようです。
僕の記憶しているプロレスゲームですと、ファイヤープロレスリングシリーズや、スーパーファミコンの「全日本プロレス」が、そういったシステムでしたね。

他のプロレスゲームについても紹介してみたいところですが、懐かしいのでしばらくはこの「プロレス」で遊んでいようと思います。


Posted by kukoshakaku