「高機動戦闘メカ ヴォルガードⅡ」はルールを知れば知るほど面白くなるファミコンSTGの名作

「高機動戦闘メカ ヴォルガードⅡ」(ヴォルガード2)というシューティングゲームをご存知でしょうか。
1985年にデービーソフトから出た、ファミコンのゲームです。
これがまた、とんでもなく面白いゲームなんですよ。

どうしていきなり「Ⅱ」なのかというと、パソコン版で「ヴォルガード」というゲームが出ていたからです。
ゲーム内容はかなり異なっていますし、もし「ヴォルガード」をファミコンで出してもヒットはしなかったと思います。

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自機の耐久力はシューティングゲーム史上最強クラス

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「シューティングゲーム」と聞くと、ひたすら敵弾を避ける必要があると思いますよね。
しかしながら、この「ヴォルガード2」ではそこまで神経質に避ける必要はありません。
画面右上にある数字が自機のダメージを表示していますが、この数値が100になるとゲームオーバーです。
単純な話、敵弾を100発食らうまでは死にません。
また、序盤は積極的に敵にわざとぶつかっていく方が有利にゲームを進められます。
ここまでの説明だと、意味不明のクソゲーにしか思えないかもしれませんね……。

敵レーダーを破壊して補給船を呼ぼう

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敵レーダーを何機か破壊すると、補給船が来てくれます。
矢印が出てから補給船に触れると、パワーゲージが増えて、ダメージ値が半分になる上、パワーゲージの量によって異なる4種類の新しい武器をもらえます。
敵レーダーは、扇風機のような見た目で空中をフワフワ飛んでいるオレンジ色の機体と、赤く光るコアを持った地上物の2種類です。
敵レーダーを見かけたら、最優先で破壊しましょう! 体当たりをしてでも! このゲームの肝です。

ちなみに、補給船が来ても無視し続けていると、面白い事が起きます。
このゲームをプレイする機会があったら、ぜひ一度はやってみてくださいね。

4種類の武器

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画面上のパワーゲージ(POWと書かれたゲージ)が左端から右に向かって伸びていますが、最初のピンクの帯が0~59%で、その次の灰色の帯が60~69%、次のピンクの帯が70~79%、次の灰色の帯が80~89%、最後のピンクの帯が90~100%を表しています。

補給船に触れた時のパワーゲージの値で、もらえる武器が変わります。
ちなみに0~59%の時は、もらえません。

連射

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パワーゲージが60~69%の灰色の時にもらえる武器です。
Aボタンを押しっぱなしで連射ができるようになります。

8方向ショット

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パワーゲージが70~79%のピンク色の時にもらえる武器です。
自機のショットが8方向になります。後述する2号機がいる状態だと6方向になります。
便利といえば便利ですが、いかんせん燃費が悪すぎるので、おそらくこの武器を使う事はありません。
補給船が来たときには、無駄弾を撃ちまくって、連射を取った方がいいと思います。

レーザー

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パワーゲージが80~89%の灰色の時にもらえる武器です。
Aボタンを押している間、敵を貫通する弾を連射し続けます。
上下に動きながら撃てば、ザコ敵はほぼ全て殲滅できます。
物凄く強いですが、燃費も最悪です。
後述するハイパー連射の前段階だと考えた方がよさそうです。

バリア

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パワーゲージが90~100%のピンク色の時にもらえる武器です。
自機の周囲に不規則に回り続けるオブジェクトが発生します。
ショットを撃たなくてもバリアが敵を破壊してくれるので、バリアさえ装備すれば、パワーゲージに困る事はなくなります。
また、十字キーをクルクルと回すように操作すると、ヌンチャクのようにバリアを遠くまでブン回せるので、ぜひ試してみてください。

豆知識:ハイパー連射

レーザーを装備した後に連射を装備すると、連射の弾に貫通属性がつきます。
これを「ハイパー連射」と呼びます。
このゲームを攻略する上で重要な知識なので、必ず覚えましょう。
ちなみに、あまり知られていませんが、レーザーの後に8方向ショットを装備すると、「ハイパー8方向」になります。
そもそも8方向ショット自体、使える武器ではありませんからね。
腕に自信があるなら、これでゲームを進めるのも面白いかもしれません。

装備のBGMごとに歌詞がある

「ヴォルガードⅡ」のBGMには、公式に歌詞がついています。
これがまた、かっこいいんですよ。
ゲーム中に歌うのも、アリかもしれませんね。

連射BGMの歌詞

「れんしゃれんしゃ ついたぞれんしゃ すごいれんしゃ れんしゃれんしゃ もうこれでー あんしんだー すごいー れんしゃー」

8方向ショットBGMの歌詞

「はちほうこう はちほうこう にごうきついたら ろくほうこう」

レーザーBGMの歌詞

「れーざー つよいぞ れーざー」

バリアBGMの歌詞

「ばりあー Ahー ばりあー Ahー」

2号機とドッキングして変形!

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ゲームを進めると、たまにこうして2号機が出現します。
味方の保護されている真ん中の機体が2号機です。触れると2号機がついてきます。
2号機がいる状態でBボタンを押すと、人型ロボットに変形できます。
このロボット形態が完全に男のロマンです!

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ロボット形態になってもAボタンでショットが撃てます。バリアもそのまま機能します。
Bボタンでパンチ攻撃! パンチは地上物も破壊できるし、後述する敵ロボット兵器とのタイマンバトルで重要になる攻撃方法です。
また十字キーの↓でしゃがみ、↑でジャンプできます。
↓↑と素早く操作すると、ハイジャンプができます。
ロボット形態から飛行形態に戻るには、ジャンプした最高点あたりでBボタンを押します。
最高点に達する少し前からBボタンを押しっぱなしにするとスムーズにいきます。

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これが通常ジャンプの高さです。

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これがハイジャンプの高さです。

ちなみに2号機の耐久力は、1号機とは違いとても低く、敵弾なら2発・敵にぶつかると1発で破壊されてしまいます。
しかし、2号機が食らったダメージはロボット形態になる事によってリセットされます。
敵集団に激しい攻撃を受けたら、念のためロボット形態になるといいです。

敵ロボット兵器「タルカス」

しばらくゲームを進めると、敵輸送機から「タルカス」というロボット兵器が投入されてきます。
※この敵輸送機は破壊不可能&触れると一気にダメージを食らうので、要注意です。

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タルカスはこちらが飛行形態のままだと永遠に物凄い量の弾を撃ってくるので、ロボット形態になるしかありません。
さらにタルカスには先ほど説明したBボタンでのパンチ以外の攻撃は全て無効です。
(こちらに2号機がいない状態だと登場してすぐに去っていきます)

倒し方としては、立っていればタルカスから近づいてくるので、タイミングを見計らってパンチ。命中すると逃げるので距離を詰めて、を繰り返して画面端まで追い詰めたらパンチ連打が簡単です。
慣れないうちは、それなりのダメージを覚悟してください。
もしダメージが80を超えているなら、ずっとしゃがんでいましょう。
タルカスは、こちらがしゃがんでいると一切手を出してこない上、一定時間が経過すると去っていくのでノーダメージでやり過ごせます。

中型要塞

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たまにこういった中型要塞(中ボス)が出てきます。
3方向に弾を撃ちながら上下に移動するだけなので、出現したらすぐに倒してしまいましょう。
横軸を先回りするようにして攻撃すれば簡単です。
他にもグラフィックが違うだけで動きは同じ中型要塞が2種類いますが、全て同じように倒せます。

大型要塞「ズイガム・ボルト」

いちおう大ボス扱いの、どこかで見たような大型要塞です。

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当時のファミコン雑誌の記事では、「大型の人工知能」とか「要塞化した大型都市」などと、かなりバラつきのある紹介をしていたように記憶していますが、公式には「超巨大コンピューター」です。
大ボスといっても大した事はなく、上下2段の殻を攻撃してコアをむき出しにしてから、コアを攻撃するだけです。
ハイパー連射があれば、5秒で撃破できるでしょう。
注意点としては、上下2段の殻を破壊してからでないと、コアに当たり判定が発生しません。
(プレイすればすぐに意味がわかると思います)

簡単に倒せるとはいえ、かなり多くの弾を撃ってくるので、その場に止まって攻撃してはいけません。
ズイガム・ボルトの攻撃には周期があるので、読みながらヒット・アンド・アウェイに気を使えば、ダメージを15も受けずに倒せると思います(さすがにノーダメージは厳しいです)。

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上下のコアを破壊すると機能が停止します。
ちなみに、ズイガム・ボルトとの戦闘中に地上に出てくるレーダーは、倒しても補給船が出てくる数にはカウントされないので、完全スルーでOKです。

一発死の機会は多い

自機が驚異的な耐久力を誇るゲームですが、意外にも一発で死ぬシチュエーションは多いです。
ここでは死なないようにする注意点を述べていきます。

飛行形態では画面の半分より前に出ない

ロボット形態では問題ありませんが、飛行形態では画面の半分より前には行かないようにしましょう。
いきなり大型の敵が出現して接触すると一気にダメージを食らって、ゲームオーバーになる可能性が高くなります。
また、ロボット形態から飛行形態に戻る際にも、画面の半分より後ろに移動してからの方が安全です。
なぜかというと、これから紹介する2種類の敵キャラがいるからです。

最強最悪の敵キャラ「アダパー」

一発死の原因ナンバー1の「アダパー」です。

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この「ゼビ○ス」で見かける「バキ○ラ」のような回転する物体は、破壊不可能な上に、こちらの攻撃に反応して縦方向に伸縮をするという最悪な敵キャラです。
飛行形態で下をくぐり抜けたり、ロボット形態でしゃがんでいればやり過ごせますが、問題はバリアを装備している時です。
ロボット形態なら、神を信じてしゃがんでいましょう。
2号機のいない飛行形態なら、神を信じていちばん左下に移動して待っていましょう。

こちらも最悪の敵キャラ「カサック」

一発死の原因ナンバー2。しかしその脅威は、アダパーに引けを取りません。

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もう見た目からしていかにも破壊不可能な物体が、同時に何体も出現して上下移動をしながらイナゴの群れのように飛び去って行きます。
見かけたらすぐにロボット形態になってしゃがむのが最善手です。
2号機がいない場合は「とにかく、くぐり抜ける」しかありません。

見た目が破壊不可能なだけであって、いちおう破壊はできます。
上のパーツに当たり判定があるので、レーザー(ハイパー連射不可)をなでるように当てるか、バリアをこすりつけるように当てます。
しかしながら、リスクが高すぎるので、やり過ごす選択をおすすめします。

ちなみに、2号機のダメージをリセットしようとロボット形態になったタイミングでカサックがやってくるのは、ゲームオーバーになる原因でもトップレベルなので、そこだけは注意しましょう。

まとめ

なにも知らずにプレイするとクソゲー扱いをしてしまいそうな「ヴォルガードⅡ」ですが、ルールを理解すると、とてもよく作りこまれているゲームだという事がよくわかると思います。
ここでは敢えて取り上げませんでしたが、道中のプレイを有利に進められるアイテムもいくつかあります。
突然、ファミコンのコントローラーが出現したりもします(笑)

2016年現在。特にプレミア化しているわけでもなく、中古ソフト屋に行けば500円もせずに入手できると思います。
シューティングゲームに興味があるなら、ぜひ一度はプレイしてみる事をおすすめします。
当時はレベル4の難度でプレイして100万点を取り、その画面を撮影して説明書にある応募券を同封して郵送すると、認定証がもらえました。
あの頃に思いをはせて、ハイスコアを狙ってみるのもいいのではないでしょうか。

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